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古い macOS で使用可能な Microsoft Office 製品

パソコンのツボ本館では、何度か取り上げているこの話題。「古い macOS で利用可能な Microsoft Office のバージョン」でご紹介しています。この記事へのアクセスってまだまだニーズがあるようですが、一応現時点での状況を確認してみました。

古い macOS での使用もさることながら、もう一ついうと Office 製品についてもサポート期限があるわけで、Office 2016 とか、Office 2019 など永続ライセンス版をご利用のケースであっても、それぞれ利用できるバージョンが限られています。

今回は、古い macOS 同様に、サポートが終了した Office 2016 や Office 2019 がどのバージョンまで利用可能なのか? についても整理してみました。

【macOS もサポート期限がある】

有料か?無料か?の違いはあれ、Windows に限ったことではありませんが、macOS だって、Linux であったとしても ソフトウェアにはサポート期限があります。さらにその OS を動作させる環境(PC)についても、そのOSを動作させる上で求められる仕様も日々進化しています。

Windows の場合には利用者も多いので、先日の Windows 10 のサポート終了何て言うケースでも大々的に報じられるわけですが、あまり表立って報道されていなくても、macOS にだってサポート終了日があります。基本的には、最新のものから数えて3つめまで。それ以前のものには既に更新プログラムは届かなくなり、サポートが終了しています。mac の場合には、更新が配信されなくなったらサポート終了… そんな感じです。

※ サポートが終了しているmacOS(例)サポートが終了しているmacOS(例)
macOSバージョン リリース日サポート状況
macOS 13 Ventura2022年10月リリース終了(2025年秋頃)
macOS 12 Monterey2021年10月終了(2024年秋頃)
macOS 11 Big Sur2020年11月終了(2023年秋頃)
macOS 10.15 Catalina2019年10月終了(2022年秋頃)
macOS 10.14 Mojave2018年9月終了
macOS 10.13 High Sierra2017年9月終了
macOS 10.12 Sierra2016年9月終了
macOS 10.11 El Capitan2015年9月終了
macOS 10.10 Yosemite2014年10月終了

となっています。現在サポートされている macOS は、

  • macOS 26 Tahoe(2025年9月リリース)
  • macOS 15 Sequoia(2024年9月リリース)
  • macOS 14 Sonoma(2023年9月リリース)

のみになります。

古い macOS で特に注意したいのは、 macOS 10.14 Mojave。Apple も開発者向けに「Mojaveが32ビットアプリ対応の最終バージョンになる」と告知しており、次のmacOS Catalina(10.15)からは完全に64ビット専用になりました。つまり Mojaveではまだ古いアプリ(たとえばOffice 2011などの32ビット版)も動くけど、Catalina以降では起動すらできなくなるという点です。
まぁさすがにそこまで古いものをまだ使用しよう… とされている方は少ないかもしれませんが…

【古い macOS で使用可能な Office 製品】

まずは、古い macOS で使用可能な Office 製品についてみていきます。あまりにも古いものはスペースの関係上紹介しきれませんのでご了承ください。

※ macOSバージョン別 Office対応状況(主要バージョン)
macOS バージョン対応するOfficeバージョン(最終サポート)
macOS 26 Tahoe Office 2021/2024 / Microsoft 365(現行)
macOS 15 SequoiaOffice 2021/2024 / Microsoft 365(現行)
macOS 14 SonomaOffice 2021 / 2024 / Microsoft 365(現行)
macOS 13 VenturaOffice 2021 / Microsoft 365(最終:v16.101)
macOS 12 MontereyOffice 2021 / Microsoft 365(最終:v16.88)
macOS 11 Big SurOffice 2021 / Microsoft 365(最終:v16.77)
macOS 10.15 CatalinaOffice 2019 / Microsoft 365(最終:v16.66)
macOS 10.14 MojaveOffice 2019
macOS 10.13 High SierraOffice 2019(制限あり)
macOS 10.12 SierraOffice 2016 / Office 2019(初期)
macOS 10.11 El CapitanOffice 2016(最終更新は制限あり)
macOS 10.10 YosemiteOffice 2016(初期バージョン)まで

Office 2021 のサポート期限:2026年10月13日 (Windows/Mac)

Office for Mac の更新履歴」のサイトから、2025年11月30日現在 2019年7月16日にリリースされた「Ver.16.27 (19071500)」以降のインストールパッケージがダウンロードが可能です。さらに言えば、64ビット版のみの提供となっていますので、32ビット版は残念ながらダウンロードもできません。

【古い Office製品をインストールする】

では今度は、サポートが終了した古い製品をインストールするには?という点で利用可能なバージョンを見ていきます。

— 現在サポートされている Office for mac の製品:

まずは現在サポートされている製品について。現行でサポートされている製品は、以下のものになります。

古い製品の場合、すでに32ビット版の提供は終了しているので現在ダウンロードして利用可能な製品は、64ビット版のみとなります。32ビット版は、macOS Mojave 以降の macOS では動作しません。

※ Office for Mac の主なバージョンとサポート状況:
製品名リリース年サポート終了日備考
Office 2011 for Mac2010年2017年10月10日32ビット。macOS Mojaveまで動作可能。Catalina以降は非対応。
Office 2016 for Mac2015年2020年10月13日最終バージョンは「16.16.27」。Mojaveまで安定動作。Catalinaでは一部制限あり。
Office 2019 for Mac2018年2023年10月10日永続ライセンス版。macOS Catalina〜Montereyで動作。
Office 2021 for Mac2021年2026年10月13日永続ライセンス版。macOS Catalina以降で動作。
Office 2024 for Mac 2024年2029年10月9日永続ライセンス版。macOS 13 Ventura以降で動作。
Microsoft 365 for Mac常に更新継続的にサポート最新の3世代のmacOSに対応。常にアップデートが必要。

あまりにも古い製品は、ダウンロードもできないので、サポートが終了してはいるものの、2025年11月30日現在ダウンロードが可能な Microsoft Office 2016 と Office 2019 についてこれからインストールする場合、どのバージョンが利用可能か?について最後にご紹介いたします。

※ Office 2016 及び Office 2019 でサポートされるバージョン:
Office 2016 for macOffice 2019 for mac
リリース日2015年9月2018年9月
サポート終了日2020年10月13日2023年10月10日
最終バージョン16.16.27(永続ライセンス版)16.78(2023年10月更新)
対応macOSバージョン最小要件:macOS 10.10 Yosemite
安定動作:macOS 10.10 ~ 10.14 Mojave
macOS 10.15 Catalina 以降:動作はするが、一部機能に制限あり。Microsoftとしては非推奨。
最小要件:macOS 10.14 Mojave
推奨環境:macOS 10.15 Catalina ~ macOS 12 Monterey
macOS 13 Ventura 以降:一部機能に制限が出る可能性あり(サポート対象外)

注意事項:

Office 2016 for mac:

もともと 32ビットアプリとして提供がスタートされているため、macOS Catalina(10.15)以降では非推奨。Catalinaからは64ビットアプリのみ対応なので、Office 2016の一部機能が正常に動作しない可能性もあり。
(参照:「Office 2016 for Mac 64 ビット アップグレード」)

Office 2019 for mac:

macOS Sonoma(14)以降では動作保証がないため、Office 2021やMicrosoft 365への移行が推奨

※ライセンス認証が可能なバージョンの違い:

Office 2016 for mac のサポート期限が、2020年10月。つまりそのバージョンまでは、セキュリティの更新なども送られてきていたはずなのに、Office 2016 for mac のライセンスで利用可能なものが、Ver.16.16.27 ってどういうことなのか?

ってことで確認してみました。Office 2016 for mac の場合、あくまでも Office 2016 のライセンスで利用可能なのが、Ver.16.16.27 であって、それ以降は、 Microsoft 365 のサブスクリプションがないと利用できないということのようです。

それからすれば、更新履歴を見ても、Ver.16.16.27 の提供も終了しているようなので、Office 2016 for mac のライセンスでは利用不可ってことですね。
Mac 版 Office の対応OSと現在のリリース状況」でも紹介しましたが、この時にはまだM365のライセンスがあれば、macOS Ver.10.10/10.11 でも使用可能な Office の製品がダウンロードできていましたが、現在は確認していません。

※ 当然ながら、Office 2011 は、インストールCDでもあればともかくとしてダウロードは現在不可能です。

最後にあくまでも、ここで紹介した古いバージョンの使用は推奨いたしません。検証などの目的で、ご使用するにあたってはあくまでも、自己責任となりますのでご注意ください。

基本的には、現在サポートされている macOS Sonoma 以降の環境で、Office 2021 以降のサポート対象製品をご使用いただくことをお勧めいたします。

 <参照>

macOS をアップグレードして、Microsoft 365 および Office for Mac の更新プログラムを引き続き受信する
Office for Mac の更新履歴

Surface に添付されてくるOffice 製品が変更に

Microsoft Surface の各製品に搭載されてくるプレインストール版の Office 製品の構成が2025年11月4日より変更になるそうです。

US時間10月15日に公開された「Microsoft 365 Personal で、よりスマートな仕事と創造の方法を見つけましょう」の中にもありますが、日本のマーケットでは、これまで Copilot + PC ブランドのPCを購入しても、それにプレインストールでついてくる Microsoft Office 製品が、Microsoft Office Home & Business 2024 でした。ただしこれではせっかくNPU搭載の Copilot + PC ブランドのPCを購入しても Copilot をはじめとする AI の機能を利用するには、別途 Copilot Pro の契約がないと利用できませんでした。

そこで、Microsoft Surface に関しては、今回 Copilot + PC ブランドの製品となる Surface についてくるプレインストール版の Microsoft Office 製品を、これまでの Microsoft Office Home & Business 2024 だけではなく、Microsoft 365 Personal も選択可能になりました。

上記の画像にもありますが、Surface 自体の製品ラインアップに変更があるわけではなく、あくまでも11/4以降に販売される Copilot + PC ブランドの Surface について、そのプレインストールで搭載される製品が選択可能になるだけです。

【Microsoft 365 Personalが2年間無料!】

やはり「Microsoft 365 Personal で、よりスマートな仕事と創造の方法を見つけましょう」の中にもありますが…

この中で、

の部分にもありますが、Microsoft 365 Personal を選択した場合、まずは3カ月のお試し版として使用がスタート。その後、Microsoft アカウントに「支払い方法」を追加することで引き続き、21ヶ月無料で利用できるようになるようです。

もちろん、3カ月のお試し期間が終了したら Office Home & Business 2024 の永続ライセンス版(買い切り版)に切り替えることも可能なようです。

製品ラインアップの違いについては、「Office 搭載 PC」(楽しもうOffice)をご参照ください。

ただしブログの最後にもありますが、気をつけたいのは「Microsoft 365 Personal は、初回 24 か月終了後、自動的に 12 か月のサブスクリプションとして更新され、その時点での価格が適用されます。今後の請求を停止するには、次回の請求日の少なくとも 2 日前までに Microsoft アカウントからキャンセルしてください。」とあるように、2年間の無料の期間が過ぎると自動的にその時の販売価格で課金されることになるので、引き続きご使用ではない場合には、サブスクリプションの自動更新を解除していただく必要がありますので、ご利用に当たってはくれぐれもご注意ください。うっかりすると、自動で課金されてしまいます。

AI をもっと活用して貰おうという動き。Copilot + PC ブランドのものについては、今後 Copilot + PC ブランドの 他社メーカーのPCでも、せっかくの AI 対応 PC な訳ですから、こうしたプレインストール版の選択肢が変わって、よりAIが活用できるようになるといいですよね?

【2025/11/7更新】

本日、DELL のアンバサダーイベントに参加させていただきましたが、10月末から一般向けのDELLのPCについても、Micorosoft 365 Personal(2年版)が選択できるようになったようです。

仕組みは、今回ご紹介した Surface と一緒。3か月無料体験をしてもらって、気に入ったら Microsoft 365 Personal を残り、21か月無料で利用できるようになるというもの。またAIは必要ない?という場合には、3か月の無料体験期間のうちに、Office Home & Business 2024 (買い切り版)に切り替えが可能というもの。

もちろん、Microsoft 365 Personal を引き続き使用される場合には、24か月後には、自動で更新されてしまうので、その後必要ない場合には、事前に自動更新を無効にしておく必要があります。

【2025/11/30更新】

Surface についてご紹介しましたが、ちょっと前に DELL のイベントに参加した際に、DELLの製品も同様に、Copilot+PC ブランドのPCだったりすると、やはりAIをフル活用して貰うために、プレインストールとして提供する形の Office 製品についても、従来のからの Microsoft Office Home & Business 2024 (永続ライセンス版) に加え、Microsoft 365 Personal 24ヶ月が選択可能になったとのお話がありました。既に現在販売されているものは、今回ご紹介させていただいた Surface と同様の形で選択可能になっています。

ってことで、この傾向は、Microsoft Surface に限ったことではないようですね…

<参照>

Surface 製品における搭載 Office 変更のお知らせ
Microsoft 365 Personal で、よりスマートな仕事と創造の方法を見つけましょう
Office 搭載 PC/楽しもうOffice