月別アーカイブ: 2023年2月

サポート詐欺の被害が過去最高に! 

先日、朝日新聞のWebページでも「「サポート詐欺」にご注意 1月の特殊詐欺被害」(朝日新聞)な記事が出てましがが、”サポート詐欺”の被害、1月は特に多かったようです。

インターネットを利用してして、普通のWebページを見ているだけなのに、突然ウィルスに感染したというメッセージとともに、次々に警告の画面が出てきて、閉じようとしても閉じられない。そして専門のサポートに電話するようにと電話番号が表示されたりする….

ご経験のある方もいらっしゃるかもしれませんね。このブログでもたびたび取り上げております。

偽セキュリティ警告(サポート詐欺)の月間相談

本日、上記にもあるようにIPAでもその状況が公開されました。

例年であれば年末年始を過ぎると落ち着いてくるはずが、確かに今年は年明けの1月・2月になっても、普段以上にちょくちょく相談も多かったので何となく多いな?と思っていましたが….

朝日新聞のサイトで報じられていたのは、長野県警の発表によるものでしたが、それでも “5225万円” もの被害が出てるんですね。

【対処法】

こんな画面が出たりするとみなさん慌ててしまうようです。周りでこれだけ騒いでいるので、”詐欺” と頭の中でわかってても電話してしまったりしているケースもあるようです。

いろいろなところで対処法は紹介されていますが、一応こちらでもご紹介しておきましょう。

— まずが画面を消すこと:

1)画面が表示されたら、まずは画面を消しましょう! 警告音や、音声によるメッセージが出てくる場合には、音量を絞るなりしていったん音を消してしまいます。

2) 続いて画面を消します。マウスでは消すことはできませんので以下の順でキーボードからの操作を多ないます。

  • Altキー+F4 でブラウザを閉じてみる。Altキーをおしながら、F4キーを押すことでプログラムを終了します。”移動” するか?と表示されたら移動するをクリックします。
  • Ctrl+Alt+Del の3つのキーを押して、画面が変わったら、いったんサインアウトします。タスクマネージャーを起動して、プログラムを終了するという方法もありですが、タスクマネージャーを開いたところで、どこをクリックしてプログラムを閉じたらいいのかわからないケースがほとんどだと思いますので、いったんサインアウトするほうがいいでしょう
  • こういったキー操作が一切効かないケースも当然ながらあります。その場合には、電源ボタンの長押し(10秒ぐらい押し続けます)をして強制終了せざるを得ないでしょう

— この後が大事です:

こうしたサイトが一度表示されると、当然ながら、そのデータがPC内に閲覧データとして保存されています。
上記の方法で画面を強制終了しても、次回ブラウザを開いたりすると、Microsoft Edge の場合には、直前まで開いていたページを復元機能があったりするので、”ページの復元” というメッセージが右上に表示されますが、この段階でこれをクリックしてしまうと “閲覧履歴” として残っているデータを利用してまた同じ画面が表示されてしまいますので、絶対に復元をクリックしてはいけません。

そしてさらに閲覧履歴に残っているこうした詐欺サイトのデータにはプッシュ通知の機能が組み込まれていることが多いので、Windows の通知の機能が利用されて、同様の画面が、右下などにちょくちょく表示されるようになってしまいます。

なので、閲覧履歴などのデータはきっちり削除しておく必要があります。

— 閲覧データの削除:

1) Microsoft Edge の場合:

  • […]> 設定 > プライバシー、検索、サービス と開きます。
  • 「閲覧データをクリア」の、”今すぐ閲覧データをクリア” にある “クリアするデータの選択” をクリックします。
  • 時間の範囲を選択し、削除対象の項目にチェックを入れたのち、”今すぐクリア” をクリックします。

時間の範囲:適宜ということになりますが、表示されてどのぐらいたっているか?にもよりますが、過去1時間か? 過去24時間のいずれかでいいと思います。
削除対象のデータ:閲覧の履歴、Cookieおよびその他のサイトデータ、キャッシュされた画像とファイルは最低限チェックを入れます。
過去に閲覧したデータを履歴からたどって医療する…何て使い方をしていないのであればもこの際、パスワードやフォームなどのデータを除いてすべて削除して、余計なデータをクリアしてしまってもいいかもしれませんね。

2) Google Chrome の場合:

  • […]> 設定 > プライバシーとセキュリティ > 閲覧データの削除 と開きます。
  • 基本設定のところで、期間を選択し、さらに詳細設定を開いて、”キャッシュされた画像とファイル” にもチェックを入れてから “データを削除” をクリックします。

今年は2月に入っても普段以上にこうした相談が多いような気もしますので、くれぐれもご注意ください。

今後どうなるか?は何とも言えませんが、現段階でこうしたサポート詐欺の場合、画面が表示されても、さらに電話番号が表示されても、電話さえしなければこちらの情報は相手のは漏れませんので、慌てないで対処することが大切です。

<参照>

偽セキュリティ警告(サポート詐欺)の月間相談件数が過去最高に/IPA

タスクバーのアイコンをクリックしても全く反応しない

PCを使ってたりするとよく経験するシーンですね。特に、搭載しているモリが少ない、HDDの書き込みなどの処理速度が遅い、CPUの処理能力が低いといったスペックの低いPCなどの場合は避けらないことかもしれませんね。

まさに今使用している自分のPCがそうだったりもします…. 2008年から使っているDELLのマシンですからね。仕方ない….

まぁ、そこまでスペックが低くないとしても、タスクバーをクリックしても反応しないなんてことはよくあることです。

【「Windows キー」 を押してみる】

タスクバーをクリックしても、反応しないとなった場合、みなさんどうされていますか?

とりあえずは一度何とか?PCを再起動できないか?と思うわけですが、スタートボタンをクリックしても反応しなければ電源を切ることもできませんよね?

そんな時には、ただやみくもにクリックするのではなくて、まずは一度キーボードの 「Windows キー」を一度押してみてください。実はこれだけで反応しだしたりすることもあるんです。

実はこれ、意外と効果あったりします。特にどこかにそう説明されているというわけではなく実体験に基づく対処法になります。

作業が終わって、さてPCの電源を切るか?ということで、ALT+F4 で Windows のシャットダウンの画面を呼び出そうとしても反応しない….

自分のPCでは特に顕著で、「Windows キー」を押した後だったりすると、それまで全く反応しなかったキー操作や、プログラムアイコンも途端に起動してきたりします。

Windows キー」は、Ctrlキーや、Altキーなどと一緒で、様々な機能を呼び出すショートカットキーとして頻繁に利用できるキーの一つです。ただし「Windowsキー」は、”スタートメニュー” を表示するためにも使用されるキーなので、これ単体でも動作するキーです。ここが、Ctrlキーや、Altキーなどと違う点です。

タスクバーが応答しないので、PCを再起動したいけど、マウスでスタートボタンをクリックしても反応しない… そんな時にはまずは「Windows キー」を押してみましょう! そしてスタートメニューが表示されたなら、もう一度「Windowsキー」を押して、メニューを非表示に戻して、タスクバーのプログラムアイコンをクリックしてみます。

もっとも「Windows キー」を押しても反応しないとなると….
Ctrl+Alt+Del を試すとか、Alt+F4キーを試すなど、次の段階に進むことになります。

— 様々なショートカットキー:

上記サイトをご覧いただければ、Windows キーを利用したショートカットキーだけでもいろいろあるのがご覧いただけると思います。

今回の例は実体験に基づいたTIPということになりますが、
私の場合 Windowsキーは、

  • Windows + “.” (ドット):絵文字を呼び出す
  • Windows + “v”:クリップボードの履歴を呼び出す
  • Windows + Shift + “s”:切り取りとスケッチの呼び出し

なんてシーンでもよく使用するキーだったりもします。この機会に是非ご使用になってみてください。

<参照>

Windows のキーボード ショートカット
Windows キーを使ったショートカットで作業効率をアップ

DCIMフォルダとは?

スマホやデジカメなどからPCにデータを取り込もうとすると表示される「DCIM」というフォルダ。

先日これっていったいどういう意味ですか?と聞かれたんですが、改めて考えたこともなかったので、確認してみました。

【”DCIM”フォルダとは?】

DCIM = Digital Camera IMages
の略称でした。
まぁ、特別不思議なことでもないし、わかってみればなるほどな?ということですね。

電子情報技術産業協会(JEITA)と、カメラ映像機器工業会(CIPA)によって策定されたデジタルカメラ用のファイルシステム規格 DCF(Design rule for Camera File system) に基づいて、ファイル名のつけ方、フォルダ構成、ファイルフォーマットが規定されており、それに基づいているもののようです。

【”DCIM” フォルダ直下のファイル名やフォルダ名にもルールがある】

DCIM フォルダを開くとさらにサブフォルダがあったりします。このフォルダの名称もDCFの規定では、先頭数字3桁+5文字の英数字で構成されます。

例:
100ANDRO、100APPLE、100CANON など

今回参照させていただいた OLYMPUS の「Q:DCF (Design rule for Camera File system) とは ?」にもありますが、こうした統一規格や標準規格といったものに基づくことで、様々なデバイス間での互換性が取れなくなるなんていうトラブルを回避しているわけですね。フォーマットが統一すれば、デバイス間でのデータ転送などにもメリットが大きいわけです。

ということで、今回は豆知識でした。

<参照>

ダイレクトプリントやプリントで出てくるDCF準拠画像とは?/日経XTECH
【デジタル一眼レフカメラ】カメラ内で画像を管理する方法(フォルダの作成/画像番号の付け方)(EOS Kiss X5)
Q:DCF (Design rule for Camera File system) とは ?/OLYMPUS