カテゴリー別アーカイブ: PC

Mac 起動時の起動音

現在自分が使っている Macbook Air は古いものなので、macOS BigSur 11.7.5 を使用しています。

実は、先月 Ver. 11.7.4 にアップデートしてから、電源投入時に鳴るあの “ジャァ~ン” という起動音が鳴らなくなってしまいました。

以前には、以下のようなこともありました。
macOS Big Surで、Macの「ジャーン」という起動音が復活

一応設定のところで、起動音のオン・オフの設定もできるものの、一旦オフにしてから、オンにしてもダメ。セーフモードで起動してもダメ。

鳴らしたくない…というのはあっても鳴らしたいけど鳴らない…というのはなかなかなくどうしたもんか?と思ってました。まぁ、外出先などで使うのに、起動時にあの音が鳴るのはちょっと…というのは分かるのですが、鳴っていたものが鳴らなくなったりするとちょっと物足りなさもあったりする。

そしておそらく次の更新プログラムを当てても鳴らなくなったままだったら、リカバリも試す必要があるかな? と思いつつ、昨日到着した Ver.11.7.5 をインストール。

無事復活いたしました。

特に起動音が鳴らないというトラブルが発生していたかどうかは Apple のコミュニティを覗いていてもなかったので、利用環境的な問題だったのかもしれませんが、いつも通りなるようになって一安心。もし同様にならないという方で、まだアップデートされていない場合には、ぜひアップデートを試してみてください。

先日 Microsoft 関連の Tweet で、Windows でも、スタートアップサウンドは消すことができますよ?なんてつぶやいていましたが、Windows でも、Mac でも、自宅で使用している場合には逆に起動音がなくなってしまうのは、ちょっと寂しい気がします…。

サポート詐欺の被害が過去最高に! 

先日、朝日新聞のWebページでも「「サポート詐欺」にご注意 1月の特殊詐欺被害」(朝日新聞)な記事が出てましがが、”サポート詐欺”の被害、1月は特に多かったようです。

インターネットを利用してして、普通のWebページを見ているだけなのに、突然ウィルスに感染したというメッセージとともに、次々に警告の画面が出てきて、閉じようとしても閉じられない。そして専門のサポートに電話するようにと電話番号が表示されたりする….

ご経験のある方もいらっしゃるかもしれませんね。このブログでもたびたび取り上げております。

偽セキュリティ警告(サポート詐欺)の月間相談

本日、上記にもあるようにIPAでもその状況が公開されました。

例年であれば年末年始を過ぎると落ち着いてくるはずが、確かに今年は年明けの1月・2月になっても、普段以上にちょくちょく相談も多かったので何となく多いな?と思っていましたが….

朝日新聞のサイトで報じられていたのは、長野県警の発表によるものでしたが、それでも “5225万円” もの被害が出てるんですね。

【対処法】

こんな画面が出たりするとみなさん慌ててしまうようです。周りでこれだけ騒いでいるので、”詐欺” と頭の中でわかってても電話してしまったりしているケースもあるようです。

いろいろなところで対処法は紹介されていますが、一応こちらでもご紹介しておきましょう。

— まずが画面を消すこと:

1)画面が表示されたら、まずは画面を消しましょう! 警告音や、音声によるメッセージが出てくる場合には、音量を絞るなりしていったん音を消してしまいます。

2) 続いて画面を消します。マウスでは消すことはできませんので以下の順でキーボードからの操作を多ないます。

  • Altキー+F4 でブラウザを閉じてみる。Altキーをおしながら、F4キーを押すことでプログラムを終了します。”移動” するか?と表示されたら移動するをクリックします。
  • Ctrl+Alt+Del の3つのキーを押して、画面が変わったら、いったんサインアウトします。タスクマネージャーを起動して、プログラムを終了するという方法もありですが、タスクマネージャーを開いたところで、どこをクリックしてプログラムを閉じたらいいのかわからないケースがほとんどだと思いますので、いったんサインアウトするほうがいいでしょう
  • こういったキー操作が一切効かないケースも当然ながらあります。その場合には、電源ボタンの長押し(10秒ぐらい押し続けます)をして強制終了せざるを得ないでしょう

— この後が大事です:

こうしたサイトが一度表示されると、当然ながら、そのデータがPC内に閲覧データとして保存されています。
上記の方法で画面を強制終了しても、次回ブラウザを開いたりすると、Microsoft Edge の場合には、直前まで開いていたページを復元機能があったりするので、”ページの復元” というメッセージが右上に表示されますが、この段階でこれをクリックしてしまうと “閲覧履歴” として残っているデータを利用してまた同じ画面が表示されてしまいますので、絶対に復元をクリックしてはいけません。

そしてさらに閲覧履歴に残っているこうした詐欺サイトのデータにはプッシュ通知の機能が組み込まれていることが多いので、Windows の通知の機能が利用されて、同様の画面が、右下などにちょくちょく表示されるようになってしまいます。

なので、閲覧履歴などのデータはきっちり削除しておく必要があります。

— 閲覧データの削除:

1) Microsoft Edge の場合:

  • […]> 設定 > プライバシー、検索、サービス と開きます。
  • 「閲覧データをクリア」の、”今すぐ閲覧データをクリア” にある “クリアするデータの選択” をクリックします。
  • 時間の範囲を選択し、削除対象の項目にチェックを入れたのち、”今すぐクリア” をクリックします。

時間の範囲:適宜ということになりますが、表示されてどのぐらいたっているか?にもよりますが、過去1時間か? 過去24時間のいずれかでいいと思います。
削除対象のデータ:閲覧の履歴、Cookieおよびその他のサイトデータ、キャッシュされた画像とファイルは最低限チェックを入れます。
過去に閲覧したデータを履歴からたどって医療する…何て使い方をしていないのであればもこの際、パスワードやフォームなどのデータを除いてすべて削除して、余計なデータをクリアしてしまってもいいかもしれませんね。

2) Google Chrome の場合:

  • […]> 設定 > プライバシーとセキュリティ > 閲覧データの削除 と開きます。
  • 基本設定のところで、期間を選択し、さらに詳細設定を開いて、”キャッシュされた画像とファイル” にもチェックを入れてから “データを削除” をクリックします。

今年は2月に入っても普段以上にこうした相談が多いような気もしますので、くれぐれもご注意ください。

今後どうなるか?は何とも言えませんが、現段階でこうしたサポート詐欺の場合、画面が表示されても、さらに電話番号が表示されても、電話さえしなければこちらの情報は相手のは漏れませんので、慌てないで対処することが大切です。

<参照>

偽セキュリティ警告(サポート詐欺)の月間相談件数が過去最高に/IPA

DCIMフォルダとは?

スマホやデジカメなどからPCにデータを取り込もうとすると表示される「DCIM」というフォルダ。

先日これっていったいどういう意味ですか?と聞かれたんですが、改めて考えたこともなかったので、確認してみました。

【”DCIM”フォルダとは?】

DCIM = Digital Camera IMages
の略称でした。
まぁ、特別不思議なことでもないし、わかってみればなるほどな?ということですね。

電子情報技術産業協会(JEITA)と、カメラ映像機器工業会(CIPA)によって策定されたデジタルカメラ用のファイルシステム規格 DCF(Design rule for Camera File system) に基づいて、ファイル名のつけ方、フォルダ構成、ファイルフォーマットが規定されており、それに基づいているもののようです。

【”DCIM” フォルダ直下のファイル名やフォルダ名にもルールがある】

DCIM フォルダを開くとさらにサブフォルダがあったりします。このフォルダの名称もDCFの規定では、先頭数字3桁+5文字の英数字で構成されます。

例:
100ANDRO、100APPLE、100CANON など

今回参照させていただいた OLYMPUS の「Q:DCF (Design rule for Camera File system) とは ?」にもありますが、こうした統一規格や標準規格といったものに基づくことで、様々なデバイス間での互換性が取れなくなるなんていうトラブルを回避しているわけですね。フォーマットが統一すれば、デバイス間でのデータ転送などにもメリットが大きいわけです。

ということで、今回は豆知識でした。

<参照>

ダイレクトプリントやプリントで出てくるDCF準拠画像とは?/日経XTECH
【デジタル一眼レフカメラ】カメラ内で画像を管理する方法(フォルダの作成/画像番号の付け方)(EOS Kiss X5)
Q:DCF (Design rule for Camera File system) とは ?/OLYMPUS

Microsoft Edge で印刷ができない【まとめ】

パソコンのツボ本館の方では、先日来このトラブルで多数のアクセスをいただきました。トラブル自体はその後の Microsoft Edge の Update をもって解決にいたって、無事完了。こちらの別館でも、簡単にその対処法についてご紹介させていただきます。

Microsoft Edge で PDFなどを読み込んで印刷しようとしても反応しない
Microsoft Edge で PDFなどを読み込んで印刷しようとしても反応しない Part 2
Microsoft Edge の更新状況

【症状】

Microsft Edge で PDF ファイルを開いて印刷しようとすると、ぐるぐる待機中になって、印刷の画面にならない。

【経緯】

日本時間1月13日に Ver.109.0.1518.49 がリリースされてから PDF ファイルが印刷できない症状を確認。
その後、
Ver.109.0.1518.52
Ver.109.0.1518.55
とアップデートが続き、今度は、PDFだけじゃなく、普通にWebページを印刷しようとしても同様の症状が出るようになりました。
Ver.109.0.1518.55 になってからは、プリンター名に2バイト文字が入っていなければ、つまりは既存のプリンターの設定を開いて、”(ネットワーク)” とか、”(コピー1)” などの文字列を削除すれば通常通り印刷できるまでに回復。

そして昨日、
Ver.109.0.1518.61 
がリリースされ、特にプリンター名を変更しなくても従来通り印刷できるように回復に至りました。

【アップデート手順】

現在はトラブルは解消していますが、Update されないで使用していると印刷できない問題は解決しませんので、まだ印刷できないよ? という方は、以下の手順で更新し見てください。

  1. Microsoft Edge を起動
  2. 】> ヘルプとフィードバック > Microsoft Edge について とクリックします

“Microsoft Edgeについて” を開けば、自動的に更新のチェックが始まり、更新プログラムがあれば、Update が始まります。完了後、”再起動” ボタンが表示されたら、クリックして、Microsoft Edge を再起動して完了です。

Ver.109.0.1518.61 にバージョンアップできていれば、従来通り印刷できるようになっているはずです。

ということで、今回の顛末。こちらでも整理してみました。

<参照>

Microsoft Edge で PDFなどを読み込んで印刷しようとしても反応しない
Microsoft Edge で PDFなどを読み込んで印刷しようとしても反応しない Part 2
Microsoft Edge の更新状況

Dynabook の一部機種でPCが起動できない

なんとなく Dynabook のサポートページを見ていたら、ちょっと古い情報ですが、Dynabook の一部機種で起動できないといったトラブルが発生していることが紹介されていたので取り上げてみました。

dynabook GCX83/G83/G6/G8/GS4/GS5/GZシリーズで起動しない場合がある現象について

更新日時的には、昨年4月末に最終更新されている情報なので、おそらく該当の方は順次トラブルなどに遭遇されても、Dybanook のサポートに相談されて回復済みだと思われますが、念のためご紹介させていただきました。

— 対象機種:

dynabook GCX83/G83/G6/G8/GS4/GS5/GZシリーズ

–トラブル:

“Date to time reset to default.~” などのメッセージが表示されて BIOS の画面から進めない

–対処法:

BIOS の更新が必要になります。

BIOSの更新方法など詳細な手順は、「電源スイッチを押しても起動しない/起動時に日時の再設定を促すメッセージが表示される<dynabook GCX83/G83/G6/G8/GS4/GS5/GZシリーズ>」にも紹介されておりますが、自身でWeb情報を見ながら更新するのが難しいな?という方は、Dynabook のサポートに相談することをお勧めいたします。

<参照>

電源スイッチを押しても起動しない/起動時に日時の再設定を促すメッセージが表示される<dynabook GCX83/G83/G6/G8/GS4/GS5/GZシリーズ>
dynabook GCX83/G83/G6/G8/GS4/GS5/GZシリーズで起動しない場合がある現象について

Microsoft 365 Personal / Family のキャッシュバックキャンペーン開催中!

パソコンのツボ本館の方ではご紹介しましたが、タイトルにもあるように、恒例の Microsoft 365 のキャッシュバックキャンペーンが、12/7よりスタートしております。

Microsoft 365 Personal/Family キャッシュバックキャンペーンがスタート!

【キャッシュバックキャンペーンとは?】

毎年12月に開催されてるもので、キャンペーン期間にMicroosft 365の該当製品を購入すれば、製品に応じて2,500円あるいは、3,500円がキャッシュバックされるというものです。

今年(2022年)は、6月にもキャッシュバックキャンペーンが実施されました。

【キャンペーン概要】

  • キャンペーン期間:2022年12月7日(水)~2022年12月27日(火)
  • 対象製品:Microsoft 365 Personal/Family (12か月版)のみ **15か月版は対象外
  • キャッシュバック申込締切:2023年1月31日(火)消印有効

【注意】

  • 対象製品は Microsoft 365 Personal あるいは Microsoft 365 Family の12か月版のみです
  • キャッシュバックは、申し込みをしないと返金されません

【さらにお得に!】

キャッシュバックキャンペーンとは別に、正規代理販売店でも割引などで販売されているケースがあります。この場合には、さらにお安く利用できることになります。

Amazon だったりすると、Microosft 365 Personal について現在は通常の料金から 13% 引きになった、10,514円で買えて、さらに、2,500円のキャッシュバックもあることになります。Amazon の価格も割引率が時々変わっているのですが、今が比較的お安めなわけですね。

私の場合は待ちきれずにBlack Friday で買ってしまったのですが、それからすると、さらに2,000円近く安くなるので、ちょっと早まったな?と悔やんでいるところです…

【Microsoft 365 Personal と Microsoft 365 Family】

ところで、Microsoft 365 Personal と Microsoft 365 Family ってどう違うのか? 最後にここについて簡単に触れておきましょう。

簡単に言ってしまえば、

  1. Microsoft 365 Personal:個人向けの製品
  2. Microsoft 365 Family:家庭向けの製品

ということになります。

1)Microsoft 365 Personal:

1人のユーザーが、PC(Windows/Mac)、スマホやタブレットなど1人のユーザーが所有する5台までのデバイスで利用できます。
ただしインストールできる台数には制限がありませんが、あくまでも利用できるのは5台までです。その他、Microsoft 365 Personal として利用できる OneDrive 1TB などが付きます。商用利用可能な製品となっています。

2) Microsoft 365 Family

Microsoft 365 Personal と異なって、家庭を対象とした製品で、こちらは最大6ユーザーが利用できる製品です。最大6ユーザーが各自、Microsoft 365 の各アプリをインストールして利用できるほか、OneDrive も 1TB (合計最大 6TB)利用できることになります。加えて、Personal にはない、Family Safety というモバイルアプリも利用可能です。
家庭向け製品のため、Microsoft 365 Personal のような、商用利用権は含まれません。

一見、 Office Home & Business 2021 のような永続ライセンス版(買切版)だと、一度購入してしまえばサブスクリプションのように更新の手間もはぶけるのでいいという方もいらっしゃいますが…

  • Office の各アプリだけじゃなくて、各サービス(OneDrive 1TBなど)がつく
  • 技術サポートも利用できる
  • スマホやタブレットでも制限なく利用できる
  • サブスクリプション版には常に最新の機能が追加される など

さらに通常買切版は、5年でサポートが終了し、次のバージョンをまた数万円出して購入しないといけないのに対して、サブスクリプションの場合にはバージョンアップごとに買い替える必要もない。

こうした各種特典もあるわけですから、やはりトータルで考えるとお得なわけですね。常に最新の状態にしておけばサポートの終了も気にしなくていいことになります。

お得に更新できるこのチャンス。ぜひご活用ください!

<参照>

Microsoft 365 キャッシュバック キャンペーン
Microsoft 365 Personal
Microsoft 365 Family
家庭向け Microsoft 365 の更新
すべての Microsoft 365 プランと価格を比較 (旧 Office 365)


Amazon を騙る迷惑メール

前回迷惑メールかどうか判別する方法について取り上げてみましたが、そこでも触れましたがこの時期、迷惑メールが増えるシーズンでもあります。

相変わらず減らない迷惑メール、もちろん Amazon に限ったことじゃないわけですが、今回は Amazon を語った迷惑メールについて取り上げてみます。

こうやって、メールを開くたびに Amazon を騙った迷惑メールが届きます。最近届いたメールのタイトルを見ると….

  • Amazonプライムの自動更新設定を解除いたしました!
  • 【重要なお知らせ】お客様のお支払方法が承認されません
    • 【ご注意】お客様のお支払方法が承認されません

まぁよくもまぁ、いろいろなタイトルで来るもんです。

Amazon の Web ページによれば、

  • 未納料金の請求
  • 登録情報(お支払情報など)の更新依頼
  • Amazon.co.jp を装った偽サイトへのリンク
  • その他

といった形で様々なメールがあるようです。

Amazon で買い物をされて、直後にメールを開いたら、「【重要なお知らせ】お客様のお支払方法が承認されません」なんてメールが来たら “はっ?” としてしまいますよね。慌ててクリックして、表示されたページにログインしようと、ID(メールアドレス)とパスワードを入力したけどエラーになった…. どうしよう?っと。

でもこうしたフィッシングメールは、IDとパスワードを搾取するのが目的なので、ログインしようとしても、エラーになってログインができません。そこで慌てていろいろなパスワードを思いつく限り入れたりすると、メールアドレスばかりか、あなたがよく利用するパスワードのパターンが盗まれてしまうことになります。

なのでメールが届いても慌てないで、まずはリンク先にマウスをポイントして(マウスカーソルを重ねるだけでクリックはしません)、そこでステータスバーなどに表示されるアドレスをきちんと確認するようにしましょう。

— Amazon だけではなく、著名なサイトを騙ったフィッシングメールにはご注意:

こうしたメールは、Amazon だけに限りません、Microsoft を騙るものもあれば、楽天などを騙るものなど、著名なサイトを騙ったフィッシングメールがたくさんあります。

どちらのサイトも、注意を呼び掛けていますが、なかなかクリックして被害にあわれる方が減らないのも事実です。

犯人はどこに!「フィッシング詐欺VR」篇/警視庁

警視庁でも上記のようなドラマ仕立ての動画を、「動画ライブラリ―/警視庁」などで提供しています。自分は大丈夫…そんな過信は禁物です。

<参照>

AmazonからのEメール、電話、テキストメッセージ、またはウェブページかどうかを見分ける/Amazon ヘルプ&カスタマーサービス
Amazonを装った迷惑メールの見分け方と3つの対処法/norton
「プライム会費のお支払い方法に問題」などのAmazonをかたる偽SMS・偽メールの手口と対策/ウイルスバスター
動画ライブラリ―/警視庁
ビデオライブラリー/公益財団法人 警察協会

迷惑メールかどうかを判断する

これから年末年始にかけては普段以上に迷惑メールが増える季節です。

メールソフトを開くと、「【重要】お支払方法に問題があり、プライム得点をご利用いただけない状態です。」とか、「【重要なお知らせ】お客様のお支払方法が承認されません」なんてタイトルのメール。そんなメールが来ると、Amazonを使っていない人ならともかく、Amazonを普段から利用されている人だったりすると “はっ?” と思って慌ててクリックしてしまう…

そんなこともあるんでしょうね。まさにそれがこうした迷惑メールを送ってくる輩の狙いなわけです。
そんなメールって、この時期になると誰にでも来たりする可能性があるわけです。特別あなたにだけ多いっていうわけでもありません。うちの場合には上記の画像にもあるように、サーバー側で、迷惑メールの判別されているものについては、メッセージンタイトルに「****SPAM*****」なんていう文言がついてきますし、また パソコンのツボ本館でもご紹介した Thunderbird だったりすると、迷惑メール判定には学習機能が働いて、繰り返し使えば使うほど、その自動判定の精度も上がって迷惑メールについては、とりあえず迷惑メールフォルダに移してくれるので、助かってます。

【どこで判断するか?】

Amazon に限ったことではなく、銀行やクレジットカード関連の金融機関、大手ショッピングサイトなど様々な有名企業を騙ったフィッシングメールは、後を絶ちません。

Amazonでも、その Web サイトでも呼びかけをしてますし、総務省から委託を受けている日本データ通信協会などでは、情報提供を呼び掛けたりもしています。IPAでも、「メールの見かけ上の送信元情報を安易に信じないで!」と注意を促したりしています。

こうした迷惑メールを見ていると、

  • 発信元が明らかに怪しいメール
  • 文面の日本語が明らかにおかしなメール
  • 文中のリンク先が怪しいメール

さまざまです。手の込んだものだと、メッセージヘッダーを確認したりする必要もありますが、今回は文中のリンク先から判断する方法についてご紹介します。

— 文中のリンク先にマウスをポイントしてみる:

これはクリックではなく、あくまでも “ポイント” するだけです。マウスの矢印(マウスポインタ)をリンク先に乗せるだけでクリックまではしません。こうすると、そのリンク先のアドレスが表示されます。ソフトによって、ポップアップで表示されたり、ステータスバーに表示されたりとまちまちではありますが、ほとんどの場合、表示されます。

当然ながら、通常クリックしなければリンク先に接続されることもありません。
例えば上記の Thunderbird の例でいうと、Amazon を騙ったフィッシングメールですが、差出人は何となくありそうなメールアドレスに偽装されていますが、メッセージ内のリンクにマウスをポイントすると表示されるアドレス(Thunderbird の場合には、画面左下のステータスバーに表示されます)のアドレスが明らかにインチキだということがわかりますね。

— 送信者名で単純に判別できる例:

次の例は、もっと単純で送信者名で明らかにわかる例です。

送信者名や、リンク先のアドレスに国名を示す “cn” の文字がみられますね。これは、”cn” なので、”中国” を意味してます。そんなところから、日本語で来るわけないの一目瞭然です。

【なぜ迷惑メールが届くのか?】

これは自分だけでは防ぎきれないこともあれば、注意していれば防げるものもあります。

  • インターネットの掲示板などに自分のメールアドレスを登録してしまった
  • オンラインショッピングを利用している など

様々なところでメールは普段から利用されていると思います。そうしたところから情報が漏れていたり、企業などからメールアドレスが漏洩したり、さらにはあなたのメールアドレスを知っている人のPCがウィルスに感染して情報が洩れているなどなど自分の努力だけでは防ぎきれない部分も多々あります。

でもどんな形にせよ、メールアドレスといった情報が洩れしまう危険性は “0(ゼロ)” ではないわけです。これは、パソコンに限らず、スマホでも同様ですし、最近ではスマホを狙ったものも多々あったりします。

現在もまだまだ減らない Emotet の被害なんかもそうですよね? 結果的には取引先だったり、子会社だったりセキュリティが今一ついきわたらなそうなところから感染し、情報が漏洩しウィルスに感染。そして最終的に、その親会社や病院などにたどり着いて被害が大きくなる。元をただせば子会社で働いているアルバイトの人のメールだったりするケースもあります。
よく、自分のPCなんてウィルスに感染しても、盗まれるような銀行口座の情報なんてないし困らない…という人もいますが、その人の利用しているメールから搾取されたアドレス情報をもとに、過去にやり取りしていた企業や、取引先、友人に迷惑メールが発信されて、被害が広がっていくわけです。別にあなたのファイルを凍結して身代金を受け取れなくてもいいわけです。

今回は、フィッシングメールについて取り上げてみましたが、もっとも、Amazonにしても、PayPay にしても使っていなかったら当然おかしいわけです。クレジットカード会社などからも同様にこうしたフィッシングメールが届くことも多いのですが、持ってもいないカード会社からくるものについては明白ですよね?

この程度のフィッシングメールが、実は大半だったりします。メッセージヘッダーまでチェックしないとわからないものも中にはありますが、結構単純なものも多いのが現実です。ちょっと気を付ければ防げるものですよね?

こうしたメールは、フィッシングメールといって、リンクをクリックさせて、あたかも Amazon や PayPay 銀行か?と思わせるように似せたサイトに誘導し、ユーザー名やパスワードを入力させて、こうした情報を盗む目的のものです。

いくつか確認したところでは、パスワードを入れるとエラーになって、何度もパスワードを入れさせて、その人の使用しているパスワードのパターンを入手しているといった例もありました。

こうしてちょっと注意すれば防げるものが大半だったりするので、是非ともこうしたメールが届いた折には慌てずに対処してください。

<参照>

Amazon.co.jpからのご連絡
迷惑メール相談センター/一般財団法人日本データ通信協会
メールの見かけ上の送信元情報を安易に信じないで!/IPA
迷惑メール対策/総務省
もっとも簡単に説明!迷惑メールが殺到する2つの大きな原因
Emotet とは? 脅威の内容や対策方法を解説

“Doing More With Less”

「Doing more with less」

これは、先日 2022年11月16日(水)に東京の渋谷にあるセルリアンタワー東急ホテルで開催された 「Empowering Japan’s Future」の Key Note のなかで、Microsoft の CEO サティア・ナデラ氏が触れていた Microsoft の提唱するDX推進戦略ともいえるキーワードです。

このキーワードは、これよりちょっと前に実施された「Microsoft Ignite」の中でも様々な形で紹介されておりました。

「Do more with less」

様々なメディアでも取り上げられているこのキーワード。Microsoft Ignite の Key Note 中では、「より少ない資源や時間を使い、より多くのことに取り組めるようにする」として使われていました。

【久々のリアルイベント】

コロナ禍になってから、こうしたイベントに参加することもなかったので、久々のリアルイベント。

会場には、300名の招待された方々が参加。私は、Microsoft MVP としてご招待いただいたので参加したわけですが、私以外にもMVPは約60名ほど参加されていたようです。

ちらほらお話したり、挨拶したりしてましたが、MVP どうしであっても、コミュニティイベントがすっかりオンラインが主になった今日。こうしてリアルイベントで顔を突き合わせて会うことも、ほんと久しぶりなわけです。

サラリーマン時代は、Meeting ビジネスに携わっていたので、face to face の価値を訴え続けていたわけですが、やはりああして顔を見て話しができるのはいいもんです。

【取りこぼしのないDX戦略に期待】

さて最近メディアでも取り上げられることが多くなってきたこの「DX戦略」という言葉。検索すれば、山ほどでてくるし、これを説明しているサイトもたくさんあるので詳細はそちらに任せますが、でもそのどれもが、企業だったり、開発者だったりと、それに取り組む企業の話や、開発環境など開発者向けのお話が主。

でもその先にあるのは、実は “私たちの生活” だったりするんですよね?

DX戦略とは何か。戦略の立て方や推進のポイントを解説」でも、”一般的に、DXとは、IT技術の浸透により人々の生活を良い状況へと変化させるという意味を持ちます“とあります。もちろん一方では、”ビジネスにおけるDX推進の目的は、「IT技術を導入しビジネスモデルや社風を変革し、市場での優位性を確立する」ことです” とあるように、ビジネスにおけるDXの推進は企業にとっても “市場での優位性を確立する” 一つの手段でもあるわけです。

— Do more with less の後に続くキーワードは?

Key Note を聞きつつ、仕事柄、”Do more with less” の後にどんなワードが来るんだろうか?と考えてました。
日々仕事を通じて、PCやスマホなどのデジタルデバイスの操作に四苦八苦している人や、デジタル化された様々なシステムに悪戦苦闘しているユーザーの姿を直面している立場からすると、やはりそれにより確立されたシステム、あるいはサービスは、すべてのコンシューマーを、誰一人取りこぼすことなく導いてくれるシステムであってもらいたい…

そんな意味で、”Doing more with less the digital divide” なんじゃないかな?なんて考えてました。

DX 戦略とは、結局その先には、私たちの生活があるわけですから、そこは絶対忘れないでもらいたい。単なる企業の売り上げを伸ばす戦略であったり、業務を効率的にこなすすべにとどまってほしくない。

売って終わり、作って終わりじゃない。使われてこそのシステムであってもらいたい。

そうした意味でも、取りこぼしのないDX社会を実現してもらいたいから、”Doing more with less the digital divide“。

もちろん “Do more with less” にはそうした意味も含まれているんですよね?

<参照>

Do more with less (より少ないリソースでより多くを): デジタルに基づく強力な体制で未来を切り開くお客様の事例
マイクロソフトのテクノロジで実現する「Do more with less」: Microsoft Ignite Japan Keynote
マイクロソフト 会長 兼 CEO サティア ナデラ 来日、「Do more with less (より少ないリソースでより多くのことを実現)」を提唱
知的生産性の方程式「Do more with less」――時短への誓い8カ条/IT media
DX戦略とは何か。戦略の立て方や推進のポイントを解説/Docomo Business

サポート詐欺や、ワンクリック詐欺にと注意ください

世間では、年賀状の発売もスタートし、街のいろどりもクリスマス、そして年末年始モードに着々と向かいつつあります。

そうした中で増えてくるのが、「サポート詐欺」とか、「ワンクリック詐欺」。この手の詐欺は、こうした世間のあわただしくもまた楽しいイベントが続くような時期になると不思議にいつも以上に増えてきたりします。

  • インターネットでWebサイトを見ていて、画面上のリンクを何気なくクリックしたら突然トロイの木馬に感染したという画面が表示されて消すこともできなくなってしまった
  • 至急、Microsoft のサポートに電話するようにと 050-*****-****** という番号が表示された
  • 成人向けサイトを見ていたら、クリックした覚えもないのに、突然「ご入会ありがとうございます」という画面になって、法外な料金を要求する画面が現れた

こうした事例は後を絶ちません。残念ながら、こうした画面が表示されて動顛してわけのわからぬままに電話して、脅迫されてしまうケースや、片言の日本語を話す外国の人の指示に従って遠隔操作のアプリをダウンロードして、PCを乗っ取られてしまうケースは多発しています。

そしてこうした被害は、PCのみに限らず、スマホでも被害が増えています。そんな事例を紹介している動画なども多数あります。

だまされません!ワンクリック請求/かなチャンTV(神奈川県公式)

また「ビデオライブラリー/公益財団法人 警察協会」にも、サイバー犯罪を含む様々な犯罪を紹介したドラマ仕立てのビデオが公開されています。

いつなんどき、そんなシーンに直面するか?わかりませんが、慌てずに対処すれば防げるものですので、くれぐれもご注意ください。

<参照>

マイクロソフトのサポートを装った詐欺にご注意ください/Microsoft Security Response Center
マイクロソフトのサポートを装った詐欺にご注意ください
ワンクリック詐欺に注意/総務省
ワンクリック詐欺とは?事例や対処法をわかりやすく解説/トレンドマイクロ
ビデオライブラリー/公益財団法人 警察協会