月別アーカイブ: 2022年7月

Windows/Office 構成サポートマトリックス

Windows 8.1 のサポート終了まであと半年。そしてほぼ時を一緒に、Office 2013 のサポートも、2023年4月には終了します。

こうした、Windows と Office 製品のサポート期間をまとめた「Windows/Office 構成サポートマトリックス」というPDFの情報が公開されています。情報としてはちょっと前から公開されていましたが、Windows 8.1 のサポート期限が半年を切った今、改めてご紹介させていただくことにしました。

Windows / Office 構成サポートマトリックス

TechCommunity の Office End Of Support Blog の中、「Act now and keep Microsoft 365 Apps supported after January 10, 2023」の記事の中で紹介されているものです。

来年早々にサポートが終了する、Windows 7/Windows8.1/Windows Server2008R2 などについても触れております。

現在リリースされている各OSから Microsoft 365 Apps へのアクセスがいつぐらいまで可能なのかが一目でわかる一覧になっていますので、ぜひ参考にしてみてください。

<参照>

Act now and keep Microsoft 365 Apps supported after January 10, 2023

このマーク、ご存じですか?

先日、TVでどこかで見た絵文字が紹介されていました。

こんな「黒電話」のアイコン。まぁ、PCを古くから使っている人にとって見れば何も不思議なものではありませんが、今のようにカラフルな絵文字で表現するようなことが利用される前には、現在も利用されているようなテキストベースの絵文字も利用されてましたが、イラストが登録された記号用のフォントが利用されていました。

さて、問題は「黒電話」。昨今の若い人たちにとっては「黒電話」を知らない、いや、見たことすらない…なんて人もいるわけで、だいぶ昔と世代交代が進んで世の中も変わってきたわけです。

今回はそんな、昔のPCでは普通だったものについてご紹介してみます。

【イラスト用フォント】

Windows の PCに標準搭載されているフォントには、Windings や Webdings といった記号用のフォントが標準搭載されています。もちろん Verdana のような通常のフォントでもフォントによっては、記号が搭載されているものも多々あります。

実際には、上記の画像のように、MEパッドの文字一覧を開いたり、Wordを起動して、「記号と特殊文字」からご覧いただくとどのようなものがPCに搭載されているか?ご覧いただけます。

電話一つとっても「黒電話」はさすがに時代遅れないわけですが、なかなかなくなりませんね。さらに冒頭の画像でも取り上げた「フロッピーディスク」。

フォントでもそうですが、Word を開くと、「上書き保存」のボタンはまさにこの「フロッピーディスク」のマークなんですが、フロッピーディスク自体見たこともない10代や20代の若い人たちにとってはこれが何かすらよくわかっていないのかもしれませんね。

【ドライブレター】

Windows の PC を利用していると、エクスプローラーを開いて、「PC」をクリックすると、「C」ドライブが表示されます。

これ、何故? 「A」や「B」ではなくて、いきなり「C」なんでしょう?

実はこれも昔の名残です。「A」「B」のドライブは、フロッピーディスク用に予約されているので、通常ドライブレターは、「C」から振られるようになっています。

PCにはまだまだこんなところが残ってたりするんですが、意味が分からないままに使っている人も多いんでしょうね。

<参照>

Windowsのシステムドライブが「A:」ではなく「C:」な理由/Nifty

おかげさまで Microsoft MVP として、11年目がスタート

2022年7月より、Microsoft MVP M365 Apps & Services というカテゴリで再受賞。新たな11年目がスタートいたしました。

Microsoft MVP 公式サイト

本日ははそんな審査結果の連絡が来る日なので、Twitter や Facebook などでは、私と同じように Microsoft MVP として世界中で活動されている皆さんから、再受賞の喜びのコメントがたくさん寄せられています。

さてときどき 「Microsoft MVP ってなに?」と聞かれることもあるので、今回は「Microsoft MVP」という制度についてご紹介してみます。

【「Thanks Award」とは?】

Microsoft MVP とは、Microsoft が、コミュニティリーダーとして1年間活動してくれた個人に対して、その1年間の活動を表彰する制度です。

Microsoft MVP について

Microsoft のエバンジェリスト chomado さんが作成されたサイトなどもわかりやすく説明されていますので是非参考にしてみてください。

Microsoft MVP になるには、現在は、すでに Microsoft MVP として活動されている方や、Microsoft の社員などの方からの推薦をもってエントリーし、自己PRや過去1年間の活動(技術コミュニティでの活動や執筆活動など)を報告。その内容を、日本の Microsoft、そしてアメリカの Microsoft(各製品チームなど) にて審査し、その Award の受賞が決定されます。

私が最初に推薦をもらってエントリーしたのは、実は、2004年。でも、社員の方からの推薦があるからと言って必ず MVP になれるわけでもなく、その後も何度か?推薦を頂きながら力及ばず Microsoft MVP にはなれませんでした。その間も、またその後も、Microsoft MVP という制度の難しさを感じつつも、引き続きコミュニティ活動の幅を広げて、地道に、そして何よりも自分なりに楽しんで活動を続けた結果の初受賞が、2011年でした。

もうそれから、早11年ってわけですね。

【技術コミュニティの変化】

Microsoft MVP」サイトの “MVPアワードの技術構造” というページをご覧になるとお分かりいただけると思いますが、このアワードで表彰されるカテゴリは、Microosft が提供する製品・サービスのすべての分野が対象になっているので幅広いです。

現在、この Microsoft MVP のアワードを受賞されて活動されている MVP は、世界中で約4000名以上。日本で約200名以上おります。

技術カテゴリは時代時代によって多少変わり、時代時代によって、どのカテゴリが多いかなども変わっているはずです。昨今では、Microsoft Azure などのカテゴリの人たちが増えつつあるのかな?

さらにこの Microsoft MVP アワードについては、Microsoft MVP だった方が、様々な理由で Microosft MVP を辞退されたり、受賞に至らなかった方々を対象に「Microsoft MVP リコネクト」として、引き続き 元MVP としてアイデアを共有するなどのコミュニティ活動をフォローする制度もあり、MVP を引退しても Microosft MVP のメンバーとして活動してもらう場が用意されています。

【誰にでもチャンスはある】

この Microsoft MVPは、開発系の技術者向けのアワードといった印象をお持ちの方も多いと思いますが、決して開発系の技術者のみを対象としているものではありません。
昨今では、Microsoft Azure、Micorosft 365 をはじめとするクラウド系のアプリのカテゴリが目覚ましく増えているのですが、従来からある Word、Excel、PowerPoint、Outlook といった ビジネスアプリも “M365 Apps &Services” というカテゴリの中に含まれていて、単体アプリの分野であってもその秀でたコミュニティでの活動や、情報発信力があれば、ちゃんと評価されます。

【Award の魅力とは?】

Microsoft MVP という Award の魅力って何だろう? と振り返ってみました。

私が思うに様々な特典もさることながら、やはり一番は「つながり」なんだろうな?と思っています。

Microsoft MVP になることで、日本国内で様々な分野で活躍されているスペシャリストの皆さんは元より、世界中の技術者と情報交換できる機会が増えます。さらに Microsoft MVP となって、NDA(non-disclosure agreement)契約(秘密保持契約)を結ぶことで、さらに突っ込んだ情報に触れられたり、あるいは「つながり」を持つことができるようになります。こうしたものはお金で買えるものではありません。アメリカで製品の開発に直接携わっている製品チームの皆さんとお話ししたりする機会なんて、普通に考えれば滅多にあるものではありません。

毎年そうですが、昨日はこうした過去10年のいろいろなことを思いだしながら終わってしまいました。

さて11年目はすでにスタートしています。また気持ちを切り替えて、がんばっていくことにしましょう。

あれ?と思うような新しい情報、こんなトラブルが発生していますよ?といった情報など「パソコンのツボ」、そして「パソコンのツボ別館」でどんどん発信していきますので、今後もよろしくお願いいたします。

<参照>

Microsoft MVP
Microsoft MVP について