Norton ConnectSafe は、セキュリティベンダーであるシマンテック社が提供する無料で利用できるDNSサービスでした。
その設定により、DNSを介して悪質なサイトのブロックなどができて非常に便利なものだったわけですが、ご覧いただければお分かりいただけると思いますが、残念ながら、昨年の2018年11月15日をもって、サービスが終了いたしました。
何度か以前にもご紹介していますが、インターネットを利用していると突然不正なサイトにリダイレクトされたりすることが多い昨今。
通常のセキュリティソフトだけでは防ぎきれないような、こうした不正なサイトへのアクセスを防ぐ意味においてもこうしたセキュリティは必要なわけですが、さて Norton ConnectSafe がなくなったとすると次はどうしたらいいのか?
ちょっとそんな、セキュアな無料のDNSサービスについて確認してみました。
【無料で利用可能なDNS】
無料で利用可能なDNSというと、Google の Public DNS なんていうものがパッと思いつく方も多いのかもしれません。
これを設定すると、ブラウジングが早くなる….. そんなことで設定されている方も多いかと思います。
こうして閲覧速度の改善に役立つような無料のDNSサービスがある一方で、Norton ConnectSafe の様に、セキュリティの機能をもって、不正なサイトなどへのアクセスを制限してくれるような、無料のDNSサービスもいくつかあります。
恐らく、探せばもっといっぱい出てくるのかもしれませんが、いくつかご紹介すると以下のようなものがあります。
1) Neustar UltraRecursive:
2) Quad9:
3) OpenDNS:
これ以外にも、 Comodo Secure DNS、AdGuard DNS、DNS Advantage など 調べてみるといろいろ出てきます。
OpenDNSの様に登録が必要なところもありますが、Quad9などのように、単にPCやルーターに設定するだけで利用できるものなどもあり、その使い方もいろいろです。
【Quad9の導入】
今回は試しに、Quad9 の設定方法について取り上げてみました。
Quad9は、上記画像でもお分かりの様に、IBMなどが参画してサービスが提供されている無料のDNSサービスです。PC、あるいはルーターに設定することで不正サイトへの接続をブロックしてくれるというものですが、その設定もさほど難しくありません。
— Windows 10 のPCに、DNSを設定する
Windows 10 の例でご紹介します。
1) Windowsキー + ”R” として、”ファイル名を指定して実行” のダイアログを表示させ、”ncpa.cpl” と入力し、OKをクリックします
2) ネットワーク接続のダイアログが表示されたら、ご利用のネットワークアダプタの上で右クリックして、”プロパティ” を開きます。
3) 今回は、ローカルエリア接続のプロパティを開いて設定していますが、PCによっては、これが、”イーサーネット”であったり、”Wi-Fi” であったり、”ワイヤレスネットワーク接続” であったりします。プロパティを開いたら、”インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)” をクリックして選択し、”プロパティ” をクリックして開きます
4) ”インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)のプロパティ” の画面がでたら、”次のDNSサーバーのアドレスを使う” を選択し、優先DNSサーバーに ”9.9.9.9” と入力し、OKで閉じます。
これで設定が完了です。Quad9でも、さらに、代替DNSサーバー(
149.112.112.112 )や、IPv6(2620:fe::fe)のなど設定にも対応しています。
その他の設定などについては、Quad9のFAQなどをご参照ください。
ということで、今回、Norton ConnectSafe に変わって、Quad9 を導入してみたわけですが、機会があれば、より細かい設定が可能な、OpenDNSなども試してみたいな?と考えています。
さてこれで、例のやつはブロックできるのだろうか? ちょっといろいろ確認して、再度レポートさせていただきます。
<参照>
・Norton ConnectSafe の廃止のお知らせ
・Recursive DNS
・Quad9 DNS
・IBM、消費者と企業のプライバシー&セキュリティーを向上させる無料のDNSサービスを開始。その名は「Quad9」
・OpenDNS Home