月別アーカイブ: 2018年5月

進化する? 詐欺ソフトへの誘導画面 Part 1

インターネットで、Webページを閲覧していたら突然、ビープ音とともに、Webからのメッセージが表示された。。。

閉じるボタン(×)をクリックしても、同じメッセージが繰り返しでてきて、”OK” をクリックすると、ポップアップして表示されていたダイアログの裏にあった、”Windowsセキュリティシステムが破損しています” というメッセージとともに、”ファイルは〇〇秒後に削除されます”という表示があって、カウントダウンが進む。

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さらに “更新” をクリックしてしまうと、”AutoFixer Pro 2018” という怪しいソフトのダウンロード画面が表示される。

ここ数か月いろんなところで見かけるようになったものです。

一昔前であれば、こうした画面は、何か?怪しいサイトのリンクをクリックしたりすると表示されていたものですが、最近は特別怪しいサイトではなくても、リンクが改ざんされていて、リダイレクトされてこうしたページに誘導されるケースや、アドレスの入力間違えによって、こうしたサイトにリダイレクトされて表示されたりすることがあります。

【対処法】

通常こうした画面が表示された場合、閉じる(×)ボタンでは終了できないため、タスクマネージャーを起動して、起動しているブラウザを選択し、タスクを終了します。

** 画面右下の時間が表示されているところに、マウスカーソルを合わせて、右クリックすると、タスクマネージャー(Windows10/Windows8.1)あるいは、タスクマネージャーの起動(Windows7)が表示されますので、そちらをクリックしてください。

こうすることで終了させることができます。ただし、こうして強制的に終了した場合、次回起動した際、ブラウザの復元機能が災いして、再度同じ画面が表示されてしまうというケースがありますので、

・Internet Explorer の場合
コントロールパネルから、”インターネットオプション” を開いて、キャッシュ(閲覧履歴)を削除する

・Microsoft Edge の場合
設定>アプリ と開いて、Microsoft Edge をクリックして、”詳細オプション” を開いて、”リセット” をクリックして、キャッシュなどを削除します

これまでのケースで見る限り、プログラムをダウンロードなどしてインストールされていなければこれで完了です。

難しいのが、今後もこうして閉じるだけでいいかどうか?わからないところ。これらのツールも、少しずつ進化し変わってきています。

当初は、画面が閉じられないだけでしたが、ここ最近の例では、開くと同時に、ビープ音を鳴らして、より危機感をあおって来るようになりました。

なので、まずは慌てないで対処する必要があります。

【さらにこんなものも?】

一見、懸賞に当選したかのようなサイト。これも同様のものです。プレゼントなんて書いてあるからと言って安易にアクセスしてはいけません。

* 以下の画像は、こうした画面にリダイレクトされる あるサイトに接続して、参考までに表示してみたものです

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こういった表示は、Windows でも、Macでも、さらにはスマートフォンでも時々見かけます。こうしたものも一時期過去にも流行ったものですが、流行は巡る。。。同じようなものって、何年もたってまた同じようなものが表示されだしたりするんですね。

くれぐれもご注意ください。

 

Rapport の影響

前回、Microsoft Edge が起動しなくなる件について、Rapport が対応していないために発生しているトラブルであることをご紹介いたしました。

この Rapport ですが、Microsoft Edge 以外にもいろいろなところで、影響が出ています。

その2つの事例を、パソコンのツボ本館の方で取り上げてみましたので、こちらにもリンクを貼らせていただき、ご紹介させていただきます。

1) Rapport が要因で Snipping Tool が利用できない
これは、Snipping Tool のスクリーンキャプチャーを制限する機能が関連してきますが、古いバージョンの Rapport の場合には発生するようで、今回検証してみたところでは、最新バージョンでは問題ありませんでした。

2) Rapport が原因で、スクリーンリーダーが機能しない
このケースで影響を受ける場合には、再インストールが必要になります。再インストールの際に詳細なオプションの設定を行うことで解決するようです。

インターネットバンキングなどを利用していると、銀行などからメールでインストールを促されるソフトでもあるため、インストールされている方も多いかと思います。Rapport も随時プログラムが更新されています。

Microsoft Edge への対応も遅れてはいますが、最初に、パソコンのツボ本館で取り上げた 2017/8の時には、Ver.15 にはまだ対応していませんでしたが、現在は、Ver.15までは対応済みになりました。

仮に古い Rapport がはいったままの場合には、サポートページを確認するのと同時に、一度削除して、最新版に入れなおしてみるというのも一つかもしれませんので、ぜひ入れ直しも試してみてください。

<参照>

サポート対象プラットフォーム
Rapport ユーザーズ・ガイド

 

Microsoft Edge が起動しない あるいは、起動してもすぐに終了してしまう

パソコンのツボ本館では何度も取り上げていますこのトラブル。

その要因は、”Rapport” というセキュリティソフトです。
正式な名称は、”IBM Trusteer Rapport” といって、三菱UFJ銀行や、みずほ銀行などの大手金融機関や、信用金庫などなどかなり多くの金融関連機関で導入が推奨されているインターネットバンキング専用のウィルス対策ソフトです。

【なぜ?】

IBMなんていう大手のメーカーのものなのになぜ?と思われる方も多いのですが、この “Rapport” が対応できるブラウザが、なかなか Widnows の更新に追いつきません。
Windows 10 が更新すれば、標準搭載ブラウザでもある Microsoft Edge もバージョンが上がっていきます。

例えば、

2017年10月配信 Fall Creators Update Ver.1709 —-> Ver.16.**
2018年05月配信 April 2018 Update        Ver.1803 —-> Ver.17.**

となっていますが、現在、Rapport が対応しているのは、Ver.15 まで。Ver.16 以上に更新されると今回のように、Microsoft Edge が全く起動しない、あるいは起動してもすぐに終了してしまうといった症状になります。

【対策は?】

唯一の対策は、IBMが、最新の Microsoft Edge に対応してくれるようにすることなのですが、それが追い付いていない現状では、選択肢としては…

1) Internet Explorer 11 を利用する
2) Google Chrome(Ver.65以前) や Firefox(Ver.59以前)を使用する
3) Rapport を削除して、Microsoft Edge を利用する

そんなところになります。

これまでも、結構あったんですが、Windows Update をしてから、Microsoft Edge が起動しなくなった… そんな場合には、この “Rapport”  が導入されていないか? ぜひ確認してみてください。

仮に Windows 10 のバージョンが、Ver.1709 以降の場合、Microsoft Edge は、Ver.16。April 2018 Update が当たって、Ver.1803 になると、Ver.17 になるので、これが入っている以上、Rappot 側が対応してくれない以上、Microsoft Edge を削除して入れなおしたとしても、起動してくれません。

 

<参照>

サイバー犯罪詐欺防止ソリューション/IBM Security Trusteer
EdgeHTML 16 ブラウザの対応状況について
Microsoft Edge が起動しない
Which browsers and operating systems are supported by Trusteer Rapport?

 

Windows Insider は、次のステージ RS5 へ

先日、4月27日の深夜。会社の帰りの電車の中で、Twitterを覗いていたら飛び込んできたビッグニュース。

そう、待ちに待った、Windows 10 の 2018年最初の大型Update、Windows 10 April 2018 Update の正式な配信日を伝えるニュースでした。

4月30日に配信がスタートするというものでしたが、日本時間だと、5月1日。まさにゴールデンウィークの真っ最中。

で、うちもさっそく5月1日に Update を実施。これまで、Windows Insider に参加しているPCでしか見られなかった機能が、普通の Windows 10 のマシーンでも一緒になりました。

配信されたのは、Ver.1803(17134.1) というバージョンでした。Windows Insider の Fast ring にて参加しているユーザーには、実際にはその次のリリース Ver.1803(17134.5)  が既に配信されて、一つ先になっていますが、ギリギリ名前の通り April Update になったわけです。もっとも、バージョンは、1803(2018年03月)というちょっとちぐはぐな状態ではありますが…

この April 2018 Update については、いろいろなところからもすでに情報が発信されています。例えば、その特徴の一つでもある タイムラインという機能。Microsoftでも以下のような動画でも解説しています。

こうしたタイムラインのほかにもいくつか動画でもUpされていますので、一度覗いてみてください。

【RS5 の配信がスタート!】

さてこの Update の配信が正式に始まり、では、Windows Insider 向けのものはどうなるのか?

本日新たに発表があり、Windows Insider Fast ring および Skip Ahead にて参加しているユーザーには、次の Windows 10 Insider Preview Build 17661(RS5) の配信がスタートしました。

Skip Ahead にて参加している一部のユーザーには、従来より、RS5 がリリースされておりましたが、今回、RS4 の正式な配信に伴い、Windows Insider Fast ring ユーザー向けにも、RS5 の最新バージョンの配信が始まったわけです。

もちろん、新しいものには不具合もある。Webサイトには、RS5 で搭載される新しい機能の紹介と同時に、既知の問題なども提示されています。

Windows Insider というプログラムは、事前に Insider 参加者に提供して不具合などをレポートしてもらって、いいものに仕上げていこうというプログラムですから当然なわけですが、RS4 が正式リリースされて、RS5 がスタート!

さて今度はどんな機能が待っているのか?

楽しみでもあり、また期待もいっぱいな RS5 の幕開けです。

 

<参照>

Windows 10 April 2018 Update を発表
Announcing Windows 10 Insider Preview Build 17661