先日、朝日新聞のWebページでも「「サポート詐欺」にご注意 1月の特殊詐欺被害 」(朝日新聞)な記事が出てましがが、”サポート詐欺”の被害、1月は特に多かったようです。
インターネットを利用してして、普通のWebページを見ているだけなのに、突然ウィルスに感染したというメッセージとともに、次々に警告の画面が出てきて、閉じようとしても閉じられない。そして専門のサポートに電話するようにと電話番号が表示されたりする….
ご経験のある方もいらっしゃるかもしれませんね。このブログでもたびたび取り上げております。
・偽セキュリティ警告(サポート詐欺)の月間相談
本日、上記にもあるようにIPAでもその状況が公開されました。
例年であれば年末年始を過ぎると落ち着いてくるはずが、確かに今年は年明けの1月・2月になっても、普段以上にちょくちょく相談も多かったので何となく多いな?と思っていましたが….
朝日新聞のサイトで報じられていたのは、長野県警の発表によるものでしたが、それでも “5225万円 ” もの被害が出てるんですね。
【対処法】
こんな画面が出たりするとみなさん慌ててしまうようです。周りでこれだけ騒いでいるので、”詐欺” と頭の中でわかってても電話してしまったりしているケースもあるようです。
いろいろなところで対処法は紹介されていますが、一応こちらでもご紹介しておきましょう。
— まずが画面を消すこと:
1)画面が表示されたら、まずは画面を消しましょう! 警告音や、音声によるメッセージが出てくる場合には、音量を絞るなりしていったん音を消してしまいます。
2) 続いて画面を消します。マウスでは消すことはできませんので以下の順でキーボードからの操作を多ないます。
Altキー+F4 でブラウザを閉じてみる。Altキーをおしながら、F4キーを押すことでプログラムを終了します。”移動” するか?と表示されたら移動するをクリックします。
Ctrl+Alt+Del の3つのキーを押して、画面が変わったら、いったんサインアウトします。タスクマネージャーを起動して、プログラムを終了するという方法もありですが、タスクマネージャーを開いたところで、どこをクリックしてプログラムを閉じたらいいのかわからないケースがほとんどだと思いますので、いったんサインアウトするほうがいいでしょう
こういったキー操作が一切効かないケースも当然ながらあります。その場合には、電源ボタンの長押し (10秒ぐらい押し続けます)をして強制終了せざるを得ないでしょう
— この後が大事です:
こうしたサイトが一度表示されると、当然ながら、そのデータがPC内に閲覧データとして保存されています。 上記の方法で画面を強制終了しても、次回ブラウザを開いたりすると、Microsoft Edge の場合には、直前まで開いていたページを復元機能があったりするので、”ページの復元” というメッセージが右上に表示されますが、この段階でこれをクリックしてしまうと “閲覧履歴” として残っているデータを利用してまた同じ画面が表示されてしまいますので、絶対に復元をクリックしてはいけません。
そしてさらに閲覧履歴に残っているこうした詐欺サイトのデータにはプッシュ通知の機能が組み込まれていることが多いので、Windows の通知の機能が利用されて、同様の画面が、右下などにちょくちょく表示されるようになってしまいます。
なので、閲覧履歴などのデータはきっちり削除しておく必要があります。
— 閲覧データの削除:
1) Microsoft Edge の場合:
[…]> 設定 > プライバシー、検索、サービス と開きます。
「閲覧データをクリア」の、”今すぐ閲覧データをクリア” にある “クリアするデータの選択” をクリックします。
時間の範囲を選択し、削除対象の項目にチェックを入れたのち、”今すぐクリア” をクリックします。
時間の範囲:適宜ということになりますが、表示されてどのぐらいたっているか?にもよりますが、過去1時間か? 過去24時間のいずれかでいいと思います。 削除対象のデータ:閲覧の履歴、Cookieおよびその他のサイトデータ、キャッシュされた画像とファイルは最低限チェックを入れます。 過去に閲覧したデータを履歴からたどって医療する…何て使い方をしていないのであればもこの際、パスワードやフォームなどのデータを除いてすべて削除して、余計なデータをクリアしてしまってもいいかもしれませんね。
2) Google Chrome の場合:
[…]> 設定 > プライバシーとセキュリティ > 閲覧データの削除 と開きます。
基本設定のところで、期間を選択し、さらに詳細設定を開いて、”キャッシュされた画像とファイル” にもチェックを入れてから “データを削除” をクリックします。
今年は2月に入っても普段以上にこうした相談が多いような気もしますので、くれぐれもご注意ください。
今後どうなるか?は何とも言えませんが、現段階でこうしたサポート詐欺の場合、画面が表示されても、さらに電話番号が表示されても、電話さえしなければこちらの情報は相手のは漏れませんので、慌てないで対処することが大切です。
<参照>
・偽セキュリティ警告(サポート詐欺)の月間相談件数が過去最高に/IPA