11月になると2023年の年賀状の販売がスタートします。そんな年賀状シーズンの前に、こちらでもご紹介しておくことにしました。
【Word の「はがき作成ウィザード」】
Excel で作成された住所録データをもとに、Word の「はがき作成ウィザード」を使用して年賀状を作成している方も恐らく多いかと思います。



もちろん、宛名面、文面を作成することについては特に問題ないのですが、実はこの作成されたデータを開くと….


上記のような VBAマクロ の警告のメッセージが表示されます。OKで閉じて起動してみると、VBA マクロが利用できなくなるため、一部の機能が利用できなくなってしまいます。
【セキュリティ強化により「VBAマクロ」は既定ではブロックされる】
これは、パソコンのツボ本館でも何度か取り上げましたが、昨今の VBAマクロ を利用したウィルスが多いという事情を配慮して、セキュリティ強化のためにVBAマクロがブロックされるようになったということが要因になります。
・Office データの VBA はブロックされるの? されないの? Part 1
・Office データの VBA はブロックされるの? されないの? Part 2
・Office データの VBA はブロックされるの? されないの? Part 3
なのである意味では、仕様ということになります。
–「はがき作成ウィザード」は使っているけど、VBAマクロなんて使ってない?:
そのようにおっしゃる方も多いと思います。当然ですよね? 自分でVBAマクロを組んで作ったわけでもないので。もちろん、VBAマクロなんてわからないし…..とおっしゃる方も多いことでしょう。
しかしこうしたウィザードや、無料で配布されている様々なテンプレートには、作業を効率よく進めるように、VBAマクロが利用されてたりするわけです。



Word の「はがき作成ウィザード」についてみると、上記のような、VBAマクロが構成されていました。もしここで、VBAマクロが無効になると、3枚目の画像のように本来はあるはずの、「はがき文面印刷」タブがなく、差出人住所の入力などの各コマンドが利用できなくなります。
【対処法】
さてその対処法です。パソコンのツボ本館では、Word for Microsoft 365(Windows 10)および、Word 2013(Windows 8.1)の両方の環境で、その対処法をご紹介いたしました。
・Microosft Word で作成された年賀状を開くと「Microsoft Word のセキュリティに関する通知」が表示される
・Microosft Word で作成された年賀状を開くと「Microsoft Word のセキュリティに関する通知」が表示される ~ Word 2013 編
具体的な対処法については、上記サイトをご参照ください。
従来通りに、Word で作成された年賀状データを開けるようにするには、レジストリの追加設定が必要になります。
ちょっと年賀状シーズンには早いかもしれませんが、Word で年賀状を作成されているかたは、ご注意ください。
<参照>
・Office データの VBA はブロックされるの? されないの? Part 1
・Office データの VBA はブロックされるの? されないの? Part 2
・Office データの VBA はブロックされるの? されないの? Part 3
・Microosft Word で作成された年賀状を開くと「Microsoft Word のセキュリティに関する通知」が表示される
・Microosft Word で作成された年賀状を開くと「Microsoft Word のセキュリティに関する通知」が表示される ~ Word 2013 編