月別アーカイブ: 2019年9月

Windows Update の既知の問題とその進捗状況

パソコンのツボ本館の方で、今月は何度か? Windows Update に伴う不具合についてご紹介させていただきました。

Windows Update にともなう不具合…. あってほしくはないものの、さまざまな環境で利用されているPCですから、特定のご利用環境で発生するような問題などさまざまな問題が発生することがあります。

そうして発生した既知の問題。

その対応状況などは随時リリース情報に掲載されています。

現在どんな問題が発生しているのか?そしてその対応状況は….
現在自分のPCで起こっているトラブルは、Update の不具合によるものなのか?

そうした情報を確認できるのが、Docs.com で提供されている、リリース情報になります。
リリース情報では、Updateに伴う既知の問題及びその解決に向けての進捗状況や、過去に発生した既知の問題への対応の状況などが公開されています。

– どんな事例が上がっているのか?

例えば、Windows 10 Ver.1903 の既知の問題のところを見ると、一例ですが、前回の更新で発生していた CPUの使用率が高くなる問題については、9/11にリリースされた KB4515384 をあてて ビルド18632.356 にすることで改善するといったことが取り上げられています。

以前のバージョンのところにある、Windows 8.1 のところでは、Surface 2 の Update で問題になった Internet Explorer 11 が起動できなくなる問題に対しては、”Status” のところが、”Investgating“。つまり “調査中” であることが紹介されています。

そういえば….. 先日の Update 以来、PCの調子がおかしいな?という場合には、是非一度確認してみてください。

<参照>

Windows 10 Ver.1903 既知の問題とお知らせ
Windows 8.1 および Windows Serve r2012 R2 既知の問題とお知らせ
Windows 7 および Windows Server 2008 R2 既知の問題とお知らせ

Microsoft Office Online サービスの状態を確認する

Outlook.com や OneDrive、Office Online などといった 各種 Microsoft Office Online サービスを利用している時に、何度試してもエラーになるな?とか、アクセスしてもページが表示されないなどといったトラブルが発生した場合、”サービス正常性ポータル” サイトにアクセスして、サービスの正常性を確認してみましょう!

サービス正常性ポータル

各種サービスの状態が確認できます。

もし赤い×マークがついていれば、該当項目をクリックすると ”詳細” のところに、サービスの状態の、詳細が表示されます。
こちらに表示されるということは、既に運営側も把握していて、対応中ということになるので、復旧までお待ちください。

さらに “Microsoft 365 の管理者はここをクリックしてログインします” をクリックしてログインすると、Office 365 の法人向けプランをご利用の場合には、”Microsoft 365 管理センター” の画面に変わって、こちらから各種サービスの状態が確認可能です。

オンラインサービスの状態がおかしいのかな? という疑いがある場合には、PC側ばかりではなく、是非サービスの正常性も確認してみてください。

<参照>

Office 365 サービスの正常性をチェックする方法(法人向け)

Excel で追加された関数

Office 製品にサブスクリプション制度が導入されて、Office 製品には、大きく分けて、買い切り版と、サブスクリプション版の2つが存在します。

大きな違いは、サブスクリプション版は、常に最新の機能が使用できること。つまり、常に進化していることがあげられます。

関数” についても、これと一緒。つまり新しい関数が追加されていきます。買い切り版のユーザーには追加されませんので、必然的に機能に違いが出てきます。

Excelの関数といえば、400以上もあって、全く使ったことさえないものから、毎日のように使用するものまでさまざま。 しかし、サブスクリプションユーザーにはさらに新しい関数が次々に追加されてきます。

新たな関数 “XLOOKUP” が登場!まずは、一部の Office Insider 向けに提供開始

先日も、パソコンのツボ本館では、XLOOKUP という先日 Office Insider (Fast Ring) の一部ユーザー向けに提供が開始された新しい関数についてご紹介させていただきました。
ということで今回はサブスクライバー向けに提供された関数について確認してみました。

【追加された関数と更新された機能】

Excel 2019(Office 2019) 発売される前。つまり Excel 2016(Office 2016)の時代に、Office 365 サブスクライバー向けに提供された関数に、以下でもご紹介していますが IFSなどがあります。これらは、Excel 2019 では標準搭載となっています。
その後、Office 365 サブスクライバー向けに提供された関数については、Excel 2019 でも利用はできず、あくまでも Office 365 サブスクライバーユーザーのみしか利用できません。

・Excel 2016 時代に追加されたもので、Excel 2019 からは、標準搭載済みのもの

2016年2月16日 Ver.1601(6568.2025):
CONCAT、TEXTJOIN、IFS、SWITCH、MAXIFS、MINIFS

・Excel2019 登場以降に追加されて、Excel365 サブスクライバーのみ利用可能なもの

2019年7月29日配信 Ver.1907(11901.20176):
FILTER、SORT、SORTBY、UNIQUE、SEQUENCE、RANDARRAY

2019年8月30日配信 Office Insider向  Ver.1909(12026.20000):
XLOOKUP、XMATCH

こうして新しく追加された関数。非常に便利なんですが、古いバージョンのExcelとの互換性という問題にも注意する必要はあります。

当然ですが、新しい関数は古い Excel では利用できません。

Excelの関数” のところでは、Excel で利用できる関数が紹介されていますが、Excel 2016 から導入されたものなどの場合には、それぞれのバージョン表記などもありますので、実際にご利用の際には注意してください。

なお、XLOOKUP のように、Office Insider 向けに Preview版として提供されている関数や、新しい機能などについては、Office Insider 向けに提供が開始されたとしても、すべての Office Insider ユーザーに向けて展開されません。
展開範囲は順次広げていくようですが、一部のユーザーに展開して様子をみて順次その範囲を広げているためで、Office Insider であるにもかかわらず、新しい機能、新しい関数が使えない場合には、利用できるようになるまでしばらくお待ちください。

<参照>

Excel 関数 (機能別)
Excel 関数 (アルファベット順)
新しい配列関数
Excel for Office 365 の新機能
Excel performance improvements now take seconds running Lookup-type functions
Windows 版 Excel 2019 の新機能