月別アーカイブ: 2020年6月

6月に配信されている更新プログラムに伴う不具合 Part 4

さて印刷の問題に続いて、もう一つ問題だった Access の問題ですが、昨日、C2R版におきまして、更新プログラム Ver.2005(12827.20470) が最新チャンネル版(Current Channel)に提供がスタート。こちらで修復されたことが確認されました。

なお最新機能提供チャネル (プレビュー)/Current Channel(Preview) つまりは、従来の Insider Slow 向けには、ちょうど本日も Update が来ていて、現在は、Ver.2006(13001.20266) となっておりますが、前回 6月20日に配信された更新  Ver.2006(13001.20198) のところで修正が入っています。

<参照>

Access の VBA/DAO コードがクラッシュしたり、または10 進数の列の正しくないデータをレポートしたりすることがある
最近の Access の問題に関する修正プログラムと回避策

6月に配信されている更新プログラムに伴う不具合 Part 3

前回の続きになりますが、Windows 10 Ver.2004 向けに印刷の不具合を修正するプログラムの配信がスタートいたしました。

Windwos 10 Ver. 2004 においては、KB4557957 の更新が要因でした。
本日この更新プログラム KB4567523 の配信がスタートしました。ただし前回同様、この更新プログラムは自動配信されません。

Microsoft Update カタログ より、ご利用環境に合わせた更新プログラムをダウンロードしてインストールする必要がありますので、ご注意ください。

<参照>

June 9, 2020—KB4557957 (OS Build 19041.329)
June 18, 2020—KB4567523 (OS Build 19041.331)

6月に配信されている更新プログラムに伴う不具合 Part 2

前回ご紹介した不具合の修正プログラムの配信がぼちぼちスタートしているようです。

【Windows 10】

~ KB4560960 により印刷ができなくなる問題:

Ver.1903/1909 向けに提供された KB4560960 の影響で、一部のプリンターで印刷ができなくなっていた不具合ですが、修正プログラムとして KB4567512 の提供がスタートいたしました。

June 16, 2020—KB4567512 (OS Builds 18362.904 and 18363.904)

KB4567512 のサイトにもありますが、この更新プログラムは Windows Update にてすべての端末向けに配信されるものではありません。
KB4560960 の影響を受けてトラブルが発生しているユーザーが、Microsoft Update Catalog などを介して自身でダウンロードしてインストールする必要があります。

なお、Ver.2004 向けに提供された KB4557957 向けのものは、同様の問題が発生していますが、現時点ではまだ提供されておりません。

こちらについては今しばらくお待ちください。提供が開始された場合には随時ご紹介させ
ていただきます。

<参照>

Ver.1903/1909:June 9, 2020—KB4560960 (OS Builds 18362.900 and 18363.900)
Ver.1903/1909:June 16, 2020—KB4567512 (OS Builds 18362.904 and 18363.904)
Ver. 2004:June 9, 2020—KB4557957 (OS Build 19041.329)

6月に配信されている更新プログラムに伴う不具合

すでに Microsoft 側でも対応中ではありますが、ざっくりと整理してみました。

【Windows 10】

KB4560960(Ver.1903・Ver.1909)/ KB4557957(Ver.2004):

Windows 10 Ver.1903 および Ver.2004 向けに配信された更新プログラム ですが、これが要因でUSB接続されたプリンターからの印刷ができなくなるというトラブルが発生しています。ただし、USBだけではなく、実際のところ、いくつか確認した限りでは、Wi-Fiで接続されたプリンターも利用できません。
日本語のサイトでは、既知の問題に触れられておりませんが、USのサイトでは既知の問題として紹介されております。

— 症状:

印刷を押しても、全く画面は変わらず、プリンターも応答しない。プリンター、PC間の接続は問題なくインク残量などもきちんと表示されるようですが、印刷を押すと、一瞬 Print Spooler にスプールされてすぐにデータが消えてしまいます。

— 対処法:

暫定的な対処法としては、

Windows 10 (バージョン1903以降) でプリンターを切断した後に、USB プリンターポートが表示されない

で紹介されているように、PCの電源を入れる前に、プリンターの電源を入れておくことのようですが、実際のところいくつか拝見したところでは、これもあまり意味はないようです。

では、どうするか?

インストールされた更新プログラムの中から、KB4560960 を削除します。削除後再起動を要求されますので再起動。
但しこのままでは、この更新プログラムが再度適用されてしまいますので、

ドライバーの更新プログラムが Windows 10 に一時的に再インストールされないようにする方法

上記の記事の中で紹介されているトラブルシューター  ”wushowhide”  を利用してKB4560960 を非表示にして適用されないようにする必要があります。

なお、の使い方は、パソコンのツボ本館の以下の記事でも触れていますのでご参照ください。

KB3073930のトラブルシューティングツールで、Windows Updateをコントロールする

なおこのプリンターのトラブル、私が確認している限りでは、ブラザーのプリンターでのみこうした症状が発生しております。Canon、Epson など他社のプリンターではこうした症状は確認していませんが、同様の症状が発生しているようであれば、この更新プログラムの削除をお試しください。

【Access】

さてそしてもう一つが、Microsoft 365 を構成するデータベースアプリでもある “Access” です。更新プログラムの適用後、Access がクラッシュするというトラブルが発生しています。

Access の VBA/DAO コードがクラッシュしたり、または10 進数の列の正しくないデータをレポートしたりすることがある

Microsoft Access Ver.2005 (16.0.12827.20010) 以降で発生するもので、この問題も Microsoft 側では確認しており、現在対応中です。

— 対処法:
有効な対処法としては、一旦 ロールバック(バージョンダウン)して更新前に戻し、一時的に更新を無効にしておくといった操作が必要になります。
5月21日に配信されている Ver.2004 (ビルド 12730.20352) まで戻せば、強制終了されずに利用可能になるようです。

ロールバック(バージョンダウン)して検証する

上記のパソコンのツボ本館でもロールバック方法を説明していますが、基本的には、コマンドプロンプトを管理者モードで起動し、以下のコマンドを実行します。

cd %programfiles%\Common Files\Microsoft Shared\ClickToRun
officec2rclient.exe /update user updatetoversion=16.0.12730.20352

法人向けには、

クイック実行版の Office をロールバックする

上記でも触れていますが、 Office Development Tool(Office 展開ツール)を利用しても行えます。

なおロールバックした場合には、更新オプションの設定を、一時的に “更新を無効にする” としておかないと再度自動的にUpdateされてしまいますので、ご注意ください。ただし、無効にした状態というのもいいわけでもありませんので、折を見て、修正プログラムの提供が開始された場合には、再度更新を有効にしてください。

以上の2点ご紹介させていただきました。

<参照>

2020 年 6 月 10 日 – KB4557957 (OS ビルド 19041.329)
June 9, 2020—KB4557957 (OS Build 19041.329)
2020 年 6 月 10 日 – KB4560960 (OS ビルド 18362.900 および 18363.900)
June 9, 2020—KB4560960 (OS Builds 18362.900 and 18363.900)
USB printer port missing after disconnecting printer while Windows 10 (version 1903 or later) is shut down
Windows 10 (バージョン1903以降) でプリンターを切断した後に、USB プリンターポートが表示されない
ドライバーの更新プログラムが Windows 10 に一時的に再インストールされないようにする方法
Access の VBA/DAO コードがクラッシュしたり、または10 進数の列の正しくないデータをレポートしたりすることがある

OCNメールがエラーになって送受信ができない

今更感もあるんですが、OCNをご利用の方で、突然メールが受信できなくなった….あるいは送信がエラーになってしまうという方… 

上記の画像のような案内にもありますが、多くの場合、それ、ちゃんとメールの設定を修正されていないからです。そんなことがあまりにも多いので取り上げてみました。

【2019年10月以降推奨設定値が変わった】

実のところ、もっと前からすでに今回推奨されているメールサーバーの設定は存在しましたが、正式に移行したんですが、それに気づいていない方多いみたいです。
ちゃんとユーザーの方にはメールでも案内があったはずなんですが、プロバイダーからのメールって、面倒だから読むことすらなく削除済みアイテムへ..となるケースも多いようです。

メールソフト利用時のOCNメール送受信がSSLでの暗号化に対応しました

この記事を見ると、2010年11月25日のお知らせなので、始まりは10年近く前ってことですね。

特にPOP設定でご利用の方で、メールがエラーになる….という方は設定をご確認ください。

【これまでの設定と今後の設定】

ちなみに、これまでであれば一例ですが以下の様な感じでした。

メールアドレス: abc123@aaa.ocn.ne.jp とした場合
POPサーバー名: aaa.ocn.ne.jp ポート:110
SMTPサーバー名:smtp.vcaaa.ocn.ne.jp ポート:587
POPアカウント名:abc123
メールパスワード:メールパスワード

– 現在(今後)
メールアドレス:abc123@aaa.ocn.ne.jp とした場合
POPサーバー名:pop.ocn.ne.jp ポート:995 SSL:あり
SMTPサーバー名:smtp.ocn.ne.jp ポート:465 SSL:あり
POPアカウント名:abc123@aaa.ocn.ne.jp
メールパスワード:メールパスワード

OCNのサイトには上記の画像の様にあります。

あれ?でもちょっと気になったのが、Mac 版 Outlook の場合では、推奨設定値だと送信ができないと出てるんですね。それも “サポートしておりません” と….
Mac ユーザーで、Outlook ご利用の方はご注意ください。

<参照>

OCNから[【重要】OCNメールをメールソフトでご利用いただく際の設定について]というメールが来た場合
OCNメールをメールソフトでご利用いただく際の設定について