月別アーカイブ: 2017年8月

Office 365 の更新とチャンネルの名称変更

今回は、法人向けに展開されている Office 365 について、今後の更新と、更新チャンネルについて整理してみました。

既にご存知のように、今年(2017年) 4月20日に発表されたように、Office 365 の今後の更新が、Windows 10 の更新モデル(年2回)に準拠する形で展開されるようになります。

さてこの新しい展開に基づいた最初の 半期チャンネル [ターゲット] が、2017年9月12日にリリースされる予定になっています。

ということで、今回は新しい展開を直前に控え、法人向けの今後の展開と、サポート期間についてご紹介いたします。

 

【 更新チャンネルの名称変更 】

これまでにも、更新プログラムがリリースされるにあたって、更新プログラムチャンネルという、オプションが用意されています。こちらは、法人ユーザー向け製品となる、Office 365 Pro Plus を対象としています。

現在のところ、

 

  1. Current Channel:現在のチャンネル
  2. Deferred Channel の最初のリリース:段階的提供チャンネル向けの最初のリリース
  3. Deferred Channel:段階的提供チャネル

となっています。

Office 365 ProPlus 更新プログラム チャネルの概要

詳細は上記サイトの中でも紹介されているように、更新プログラムが4か月ごとに段階的に適用されていくというものです。

今回こちらが、4月に発表されたように、Windows 10 の更新モデルに準拠することになることで、更新が年2回に変更され名称も変更されます。

 

Office 365 ProPlus 更新プログラムの管理に関する今後の変更の概要

  1. Monthly Channel:月次チャネル
  2. Semi-annual Channel (Targeted):半期チャネル (ターゲット)
  3. Semi-annual Channel :半期チャネル

上記にもあるようなイメージに変わっていくことになります。

なおこちらの設定は、インストールする際、Office展開ツールを利用して、configuration.xml ファイルの 更新チャンネルを指定してインストールしていきます。

他に、Office 2016 用グループポリシーの管理者用テンプレートでも可能です。

またOffice 365ポータルAdmin Centerから “ソフトウェアのダウンロード設定” に入って、設定を変更することで、ユーザーが直接ダウンロードしてインストールする際の更新チャンネルを事前に設定しておくことも可能です。

既定では、ユーザーが直接ダウンロードしてインストールすると、Current Channelよりも、4か月遅れて更新プログラムが提供される、Deferred Channel(現在)が適用されます。

今後は、Semi-annual Channel(半期チャネル)となります。

 

【 変更内容 】

もちろん変更内容は、名称変更だけではありません。

  1. 更新が年2回になる
  2. サポート期間が 18か月間になる

というのが大きな変更点です。

— 1) 更新が年2回になる

これまでの更新頻度が、年3回から、年2回になります。Current Channelと同じ、月次チャンネルで展開されているものは従来通り毎月更新にされていきます。

  • Current Channel/Monthly Channel[月次更新チャンネル]:毎月
  • First Release for Deferred Channel/Semi-annual Channel (Targeted):3月・9月
  • Deffered Channel/Semi-annual Channel[半期チャネル]:7月・1月

 

— 2) サポート期間が 18か月間になる

法人ユーザー向けのデフォルトの設定ともなっている Deffered Channel [段階的提供チャネル] (今後の、Semi-annual Channel[半期チャネル])で提供される製品のサポート期間が、12か月から、18か月に延長されます。(Office 365 ProPlus 更新モデルを参照してください)

・まず、半期チャンネル [ターゲット] に更新が提供されます。
・その後、4か月たつと、半期チャンネルに更新プログラムが適用されます。
そこからさらに、14か月間が更新プログラムのサポート期間になります。

2017年9月12日、この新しい制度による最初の半期チャネル [ターゲット] がリリースされます。ここで提供されたものは、2018年1月に、法人向けのデフォルト設定となっている半期チャンネルに展開されて、14か月サポート(2019年3月まで)されることになります。

2018年1月半期チャンネルに展開されると、今度は、2018年3月には、半期チャンネル [ターゲット] に次の更新が展開されます。
そして4か月後に、これがまた半期チャンネル展開されて、14か月のサポートが続く…この繰り返しになります。

 

【 Office Insider も一部名称が変更になる 】

なお、法人向けのものでも、Office Insider に参加されていらっしゃるかもしれませんので、追加で説明をしておきます。

Office Insider はもともと、個人ユーザーを対象としたプログラムですが、法人向け製品であっても参加することが可能です。

具体的な適用方法については、以前にも、パソコンのツボ本館にて取り上げていますので、そちらを参照してください。

法人向けOffice 365 で、Office Insider に参加する Part 2/パソコンのツボ 本館

さて、この Office Insider についても、同様に、一部名称が変更になります。現在のバージョンで確認する限りでは、Windows デスクトップ向け Office Insider のスロー/ファーストのレベル名の変更 のところで紹介されているような変更がまだ適用されていないようですが、こちらについては、今後のバージョンアップで更新されていくのでしょうね。

  • Insider Fast —> Insider Fast/Insiderファースト
  • Insider Slow —> Monthly Channel (Targeted)/月次チャンネル[ターゲット] 

 

さてさて、新たな展開を前に、これで少しは整理がついたかな?

 

<参照>

Office 365 ProPlus updates

Office 365 ProPlus に関する更新

Overview of the upcoming changes to Office 365 ProPlus update management

Office 365 ProPlus 更新プログラムの管理に関する今後の変更の概要

Office 365 ProPlus 更新プログラム チャネルの概要

Office 365 クライアントの変更管理

Office 365 クライアント更新プログラムのチャネル リリース

Windows デスクトップ向け Office Insider のスロー/ファーストのレベル名の変更

Changes to Slow/Fast level names for Office Insider for Windows desktop

DVDなどのメディアを挿入するとドライブが消えてしまう

最近のPCはコンパクトで薄型で軽く、持ち運びに便利なものが増えています。その分、余計なドライブなどは付属していないため、CDやDVDを利用するためには、別途、外付けのドライブが必要になります。

DVDドライブの例

ご利用の方も多いかと思います。上記は手持ちのIO-DATAのもので、一例です。今回のお話はこんな感じのドライブのことですよ?ということで、イメージしてみてください。

こうした外付けのドライブも、USB接続のものがメインになってきていて、USBで接続する機器は増える一方。しかし、PCにあるUSBポートも決して多くはありません。

特に、コンパクトなノートPCだったりするとなおさら。そこで登場するのが、USBハブ。複数のUSB接続の機器を利用するのにも重宝ですよね。普段ご自宅でご利用の場合などには、こうしたUSBハブもご使用になっている方も多いかと思います。

今回取り上げた、外付けのCDやDVDドライブ等が認識されないというお話になると色々なケースがあるため一概には言えませんが、今回はわかっているようで、忘れがち。でも急にそうなると、あれ? となる そういった事例のご紹介です。

— 利用環境
・Windows 10 Home Edition
・USB接続DVDドライブ(バスパワータイプ)

— 症状
・DVDドライブを接続すると、エクスプローラーにも表示される
・デバイスドライバなど全て正常
・コンピューターの管理からディスクの管理を開いても表示されました

これが、CDやDVDなどのメディアを挿入すると

・エクスプローラーには表示されない
・デバイスマネージャーでは、ドライバなどは正常に認識されている
・デバイスとプリンターの表示では、Optical Deviceとして表示されている
にもかかわらず、エクスプローラー上では表示されません
・また、コンピューターの管理にも表示されないそんな状態でした。
PCには、USB HUB を介して複数のデバイスが接続されていましたが、
USB HUBバスパワータイプのもの。
今回のDVDドライブバスパワーのみで動作するようなもの。

実はこれが問題ででした。

参照させていただいたBuffaloなどのドライブメーカーのページにもありましたが、電源供給不足になるとこうした症状になることがあるようです。
USBハブもバスパワータイプ
DVDドライブもバスパワータイプ
で、どちらもバスパワータイプだったことが要因で、結局PCに直結であれば問題なく利用できました。

USBハブだけでも、セルフパワータイプであれば避けられたんでしょうね。

手元にあった、I-O Data のバスパワータイプのUSB接続DVDドライブをよく見てみたら、”バスパワー動作時のご注意” なんていうのもちゃんと記載されていました。(小さくてわかりずらいのですが….)

そこには、

パソコン本体のUSBポートの電源供給機能によりバスパワーでは動作しない場合があります。その場合以下の方法を試してください。

  • 他のUSB機器を取り外す
  • 別のUSBポートに接続する
  • パソコンをAC電源で使う
  • 別売りのACアダプターを使用する

といったことが明記されていました。

ちゃんと書いてあるんですよね。でも、ついつい見過ごしがち。いざつないでみてあれ?となって気がつくわけですが、まさか?電源供給不足になると、ドライブが消えてしまうとは思いませんでした。

 

— ドライブがつながっているのに表示されない

ところで、CDドライブや、DVDドライブが接続されているにもかかわらず、エクスプローラーには、ドライブが表示されない… そんな一例もご紹介します。

こちらはエラーというより、Windows 10 などの設定の問題になります。

うちのPCには、DVDドライブがあるのに、エクスプローラーを開いてもHDDドライブしか表示されない?

そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか? Windows7 でも同様です。

Windows側の、フォルダオプションの設定のところで、既定では、”空のドライブは表示しない”  が “オン“になっています。

この場合、メディアを挿入すれば、エクスプローラー上に表示ますが、メディアが何も挿入されないとエクスプローラー上には表示されません。ですので、PCが壊れたとかではなくて、あくまでも設定の問題です。

気になる方、あるいは常に表示させておきたい方は、フォルダオプションから、表示タブを開いて、詳細設定のところにある、”空のフォルダを表示しない” を ”オフ” にしてみてください。

なお上記の画像は、Windows 10 の場合のものですが、Windows 7 の場合には、同様にフォルダオプションを開くと、”空のドライブは[コンピュータフォルダーに表示しない” という項目がありますので、こちらをオンまたはオフに設定してみてください。

 

【参照】

ディスクを入れるとドライブ名が消えてしまします(DVD/BDドライブ)/Buffalo

パソコンに接続しても、認識しないのですが?/I-O DATA

Windows 7 で CD または DVD ドライブが表示されません/acer

Surface Pro を始めて使う人にとって手元に置きたい一冊!

New Surface Pro  知りたいことが ズバッと わかる本」(翔泳社) が発売されました。

著者は、Microsoft MVP  Windows and Dvices for IT でもある 橋本和則氏と、Windows Insider MVP の 橋本直美氏。

これまでにも、Windows 10 などに関する出版物を多数執筆している両氏による Surface Pro解説本になります。
まさに、Windows を知り尽くしている両氏であるが故に、この本も細部にわたってこだわりが見られます。

Chapter 01から06で構成されているこの本、

  • Chapter 01 では、Surface Pro の基本から、Windows 10 の基本操作
  • Chaper 02/03では、周辺機器・アプリケーション事情
  • Chapter 04/05では、さらにもっと深く Surface Pro を活用して貰うための細かい設定や操作
  • Chapter 06では、昨今 欠かすことのできないクラウド/セキュリティを解説

大まかにはこんな構成になっています。

Windows Inkの操作・活用方法などSurface Pro 独特の操作はもちろん、各種ショートカットキーによる操作にも言及されているなど細かな配慮が感じられる一冊です。

Surface Pro を初めて使用される方はもちろん、現在すでに Surface Pro をご利用の方にとっても非常に役立つ一冊です。

8月10日に翔泳社より発売されている同書。

是非、書店などで実際にお手にとってご覧になって見てください。

Surface Pro をご利用の際には、お手元においていただきたい一冊です。

もし Surface Pro をお持ちでないユーザーが見たら、へぇ~ Surface Pro ってこんなことまでできるんだぁ~っと、まさに Surface Pro がほしくなってしまう一冊かもしれませんね。

 

【概要】

タイトル:New Surface Pro 知りたいことがズバッとわかる本
Windows 10 Creators Update対応!

出版社:翔泳社

著者:橋本和則/橋本直美

発行日:2017年8月10日

定価:本体 1380円+消費税

 

ポケット百科 New Surface Pro 知りたいことがズバッとわかる本 Windows 10 Creators Update対応

Amazon では、Kindle 版も扱っています。

 

 

Windows 10 に 2つの Skype

以前に一度、”Skype が利用できないデバイス” ということで、一部のデバイスへのサポートが終了している件を取り上げさせていただきました。

Skype が利用できないデバイス

今回は、Windows 10上で利用できる 2つの Skype について取り上げさせていただきました。

 

【 様々なデバイス向けに提供されているSkype 】

PC(Windows、mac、Linux)、スマートフォン、タブレット、Xbox、そしてウェアブル機器と、様々なデバイス向けに提供されている Skype

一部のデバイス向けにはサポートが終了したとはいえ、まだまだまたこれからも様々な形で、最新の機能が利用できるマルチなソフトであることには変わりありません。

最近では音声自動翻訳機能が一部で提供開始されるなど、新し機能も追加されています。

 

【 Upgrade して Windows 10 になったユーザーは注意 】

以前より Skype をご利用の方は多いかと思います。

例えば、Windows 7 や Windows 8.1 の頃から デスクトップPC向けの Skype をご利用になっていた方は特に注意が必要です。

というのも、Windows 10 には、Skype for Windows 10 という、Windows 10 向けの Skype が、最初から用意されています。

当然 Upgrade する前から、Skype をご利用の方は、Skype for Windows というソフトが削除されるわけではありませんので、Upgrade 後も利用は可能ですし、使用していれば定期的に Update もされます。

Windows 10 が更新されて、さらに Skype の更新がかかって、新しくなった Skype を使ってみてくださいといったようなメッセージに従って起動してみたら、画面が全く違った….

もちろん、”Skype for Windows 10” も更新されていますので、従来からこちらをご利用であっても、UI が一新されるということはないわけでもありませんし、また今後大幅に変わる可能性もあります。

しかし Windows 10 への Upgrade 以前から、ご利用の PC で Skype をご利用になっていて、さらに Upgrade 後も同じように Skype をご利用になっていた場合には、”Skype for Windows”  の方をご利用になっていた可能性がありますのでご注意ください。

さらにもうちょっと厳密にいえば、Office 365 のビジネスユーザー向けに提供されている、Skype for Business といったものもあるので、お仕事でご利用の方の場合は、さらに選択肢が一つあるケースもあるわけですが、この辺の違いはよく理解して上手に使い分けていただく必要があります。

 

【 2つの Skype の違い 】

とりあえず、Skype for Business は、おいておいて、一般の方がご利用いただける、”Skype for Windows 10” と “Skype for Windows” について大まかですが比較してみました。

— アイコンなど 見た目の違い

アイコンは微妙な違いがあります。Skype for Windows 10(白い雲に青字で “S”)と、Skype for Windows(青い雲に白字で “S”)といった違いがあります。スタートメニューをクリックすると、Skypeフォルダの中にある、Skypeが、Skype for Windows になります。

起動してみると、左のようにすっきりとあまり機能的な項目が出ていないのが、”Skype for Windows 10” で、メニューバーや、様々なツールなどが表示されているおなじみのものが、”Skype for Windows” です。

 

— 機能設定などの違い

Skype for Windows 10サインインしたアカウントのアイコンをクリックして、”設定” をクリックすると、各種機能の設定画面に入れます。Skype for Desktop に比べると細かいデバイスの設定についてはないので、シンプルです。

 

Skype for Windowsツール>設定 とはいって各種設定を行います。こちらは従来通り細かな設定が可能になっています。

 

今回、2つの Skype をご紹介しましたが、”Skype for Windows” については、既存の Windows 10 に入っていなければ、Skypeのウェブサイトからダウンロードして利用は可能です。

Skype for Windows のダウンロード

使い方次第でもあるし、またあるいはどちらに慣れているか? という違いはあるでしょうけど、上手に 2つの Skype を使い分けてみるのも一つですね。

最後にもう一度繰り返しますが、いざSkype を起動してみたら、あれ? いつもの画面が違う…. という時

そんな場合には、ぜひスタートメニューから、Skype を確認して、Skype for Windows がないか? 確認してみてださい。

また、Skype for Windows 10 を実際にご利用になって、こんなところが、以前より使いずらくなったとか、あの機能はあったはずなのに新しい方にはないのでぜひ追加してほしいといった場合など、まずはフィードバックしてみましょう。

黙っていたってなにも変わりませんし、ユーザーの皆さんの声があるからこそ、Skype がより良いものになっていくので、ぜひご協力ください。

 

<参照>

Skypeが自動的にアップデートされたのはなぜですか?

Windows desktop の Skype の新機能は?

Skype翻訳を設定して使用する方法を教えてください

Windows 10 で Skype の種類を見分ける方法

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