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ストアアプリ版の Office について(まとめ)

パソコンのツボ本館の方で、これまでに何度か、ストアアプリ版の Office について取り上げさせていただきました。

別館ではこれまで取り上げた記事を整理してみました。

  1. 2018/5/24 ストアアプリ版 Office “Office Centennial”
  2. 2018/6/1 ストアアプリ版 Office が増えつつある?
  3. 2018/7/31 ストアアプリ版の Office 2016 を修復する Part 1
  4. 2018/8/1 ストアアプリ版の Office 2016 を修復する Part 2

2回目に取り上げた際に、2017年秋に提供が開始された、Windows 10 Fall Creators Update  が搭載されたPC以降には、Office 製品としてプレインストール版でついてくるものは、このストアアプリ版にシフトしつつあることもご説明しました。

ストアアプリ版の Office 製品は、インストールの方法、更新(アップデートの方法)が、これまでのプレインストール版で提供されていた Office Premium シリーズ以前のものとは異なります。

Microsoft ストア アプリ版 Office 2016 (Centennial) での開発 – その1 – (DLL の読み込み)

また、Japan Office Developer Support Blog にもあるようにストアアプリ版ならではの問題もあり、あえてストアアプリ版を削除して、C2R版のインストールを推奨しているソフトメーカーなどもあったりします。

ストアアプリ版では対応できない一例:

  1. PCAソフトではストアアプリ版Office2016は正常動作いたしません/PCA:会計ソフト関連
  2. デスクトップアプリ版 Office への移行のご案内/福井コンピュータ:CAD関連
  3. ストアアプリ版Office2016の対応について/セルズ:会計ソフト関連
  4. Windows10プレインストール版のOffoce2016ご利用の場合、エスミ製品が動作しない場合があります/エミス:統計ソフト関連
  5. 「Microsoft Office ストアアプリ版」をご利用のお客様へ/アイサンテクノロジー:建築関連

特に多方面で連携されて利用されるケースの多い Excel については、上記で紹介したような、会計関連ソフトやCAD・測量など建築関連ソフトでの影響もあるようで、ストアアプリ版のOffice 利用者には、C2R版のOfficeへの入れ直しを案内しているようです。

業務用の専用のソフトではありますが、こうしたソフトをご使用で、うまく動作しない場合には、ご利用のソフトの仕様などをご確認いただき、さらにはご利用の Office 製品がストアアプリ版なのか?どうかも確認してみてください。そしてソフトメーカーなどにもご確認いただくことをお勧めいたします。

 

<参照>

Microsoft ストア アプリ版 Office 2016 (Centennial) での開発 – その1 – (DLL の読み込み)/Japan Office Developer Support Blog

 

2017年10月10日にサポートが終了する製品

パソコンのツボ本館では何度か取り上げていますが、間もなく、2017年10月10日サポートが終了する製品について、こちらでも取り上げさせていただきました。

時々勘違いされる方もいらっしゃるので、最初に申し上げますが、サポートが終了するということと、動かなくなるということは別の問題です。サポートが終了したら動かなくなってしまうということでははありません。

あくまでも、マイクロソフト側からプログラムの不具合などが見つかってもプログラムの修正、あるいは修正プログラムの提供などが行われなくなるということを意味します。

ただしそうした修正が行われないということになると、内容によってはセキュリティのリスクが高くなるわけですから、利用を控える、あるいは最新のものに入れなおす必要が出てきます。

では2日後、10月10日にサポートが終了するコンシューマー向け製品についてご紹介いたします。

 

【Windows 10 も決して例外じゃない】

まずは、OS から。

2017年4月11日Windows Vista のサポートが終了したことはご存知かと思います。

Windows Vista のサポートは終了しました

それを機に、Windows 10 などに乗り換えた方も大勢いらっしゃるかと思います。

Windows Vistaは終了したばかりだし、Windows 7 は、とりあえず、2020年1月14日まで続く。では今度は何のサポート期限が来るの?と思われている方もいらっしゃるかもしれませんね。

ご存知ですか? OSにはサポート期限があります!

実は、Windows 10 Ver.1507 のサポート期限が、2017年10月10日 までになっています。

これまでのOSと異なり、Windows 10 の場合には、大きな括りで言えば、2025年10月14日までサポートが続くわけですが、実は、この間に大型の Update が繰り返されていきます。

一番最初、 2015年7月29日 にリリースされた、初期の Winodws 10 Ver.1507 については、すでに、2017年5月9日にサポートが終了しています。

そして今度、10月10日にサポート終了を迎えるのは、 2015年11月10日 にリリースされた Windows 10 Ver.1511 ということになります。

10月17日からは、次期バージョンになる Fall Creators Update Ver.1710 の配信が開始されます。

時々、Windows Update に失敗して、Windows 自体が全く更新ができていないというケースを見かけることがあります。

うちは、Windows 10 だから大丈夫….ではなく、これを機会に一度、ご利用の Windows 10 のバージョンを確認してみてください。

 

【Office 製品は、Mac版も注意!】

さて次は、WordExcel などといった Office 製品です。

ご存知ですか? Office にはサポート期限があります!

ご覧いただくとお分かりのように、

  • Windows版: Office 2007
  • Mac版: Office for Mac 2011 

の製品がサポートの終了を迎えます。

Office 2007 のサポート終了

Office 2007 と言ってしまえば、ざっくりとしていますが、Word 2007、Excel 2007などの各アプリのサポートが終了するということになります。

また、Mac版の、Office for Mac 2011 については、先日公開された、macOS Hight Sierra においては、サポート対象外になります。

 

【その他のサポートが終了する製品】

こうした Windows や Office 製品以外にも様々な製品がサポート終了を迎えます。

2017 年にサポートが終了する製品

Microsoft SQL Server 2014 Service Pack 1などの主に法人向けのものから、今回ご紹介したOffice 製品などなど、こうしてみるとたくさんの製品があることをご確認いただけると思います。

その他詳細については、”Microsoft サポートライフサイクル” にて確認してみるとよろしいかと思います。

 

もうぼちぼち、2018年にサポートの終了を迎える製品についても心配しないといけないんですね….。

 

<参照>

PCの利用環境を把握する

  • Windowsの使い方がわからない
  • インターネットに接続ができない
  • Excelのこの操作がわからない
  • PowerPointの動画の編集がうまくいかない
  • おかしなポップアップ画面が頻繁に出てきて消すことができない

などなど

パソコンのトラブルと 日々格闘する毎日の中で、自分ではどうしようもなく途方に暮れている時、手助けしてくれるのがネット上の掲示板サポートセンター

でもいざトラブルに合うと、慌てるばかりで、いざ状況を説明しようにも、自分がどんなPCを使っていて、どういった環境なのか? すら うまく説明できない….

そんなケース、ありませんか?

掲示板で回答をしてもらうとしても、またサポートセンターなどの人にサポートをしてもらう場合にしても肝心なことがわからないと、すべてが推測で、ひとつづつ確認していかないと質問の内容すら把握できないということもあります。

そんな場合に備えて、常にご自分の利用環境は的確に説明できるように把握しておく必要があります。

今回は、こうした自分の利用環境をどういったところから確認するか?

について取り上げてみました。

ただし何から何まで取り上げるわけにもいかないので最低限これだけは把握しておいてね?という点に的を絞ってみました。

 

【 OSやPCの情報を把握する 】

まずは基本中の基本。OSの種類PCの情報の確認です。

時々PC自体にシールが貼ってあったりするケースもありますが、当然、Windows 7 から、Windows 10 Upgrade された方などのケースで言えば、PCにも、Windows 7のシールが貼ってありますが、中身は、Windows 10 になっているわけなので、PCに貼ってあるシールはあまり役に立ちません。
なので、確認方法をしっかり覚えておきましょう。

Windowsの種類すらわからない…となると困ったもんですが、そんな場合には、

1) Windowsキー + “R” として、”ファイル名を指定して実行“ の画面を出します
2) ”msinfo32” と入力して、”OK“ をクリックすると “システム情報” という画面が起動してきます

OS の種類だけではなく、ご利用のPCに関する様々な情報が一目で確認ができます。

OSの種類、バージョン、システムの製造元(PCのメーカー名)、システムモデル(システムの型番)、システムの種類(32bit なのか? 64bitなのか?)などなど、CPUや、メモリの搭載容量などの情報が確認できます。

こと Windows の種別の把握であれば、

  1. 先ほど同様に、”ファイル名を指定して実行” の画面を出して、”winver” と入力
  2. エクスプローラーを開いて、”PC” の上で右クリックして “プロパティ” を開く
  3. コントロールパネル>システム とクリックする

など他の方法でも、確認が可能です。

 

【 Office のバージョンを確認する 】

Wordや、Excel、PowerPointなどといった、Office系のアプリについて相談する場合には、やはり現在利用しているバージョンを正しく把握している必要があります。

基本的に、現在のOffice 2016 は、Click To Run(C2R)形式で提供されているため、毎月の更新についても自動更新で行われますので何もしなくてもほとんどの場合には、最新のバージョンになっていると思われますが、PCを普段から頻繁に使用されていらっしゃる方は別として、あまり使われない方など必ずしもそうでない場合もあります。

そんな場合には、現在のバージョンを確認し、手動で更新してみるなどといった作業が必要になることもありうるわけです。

1) 利用のパッケージ名を確認する

意外と Office 2016 とわかっていても、パッケージ名は?と聞かれて、”ハッ” とする方もいらっしゃるかもしれませんね。
パッケージ名、Office Home & Business Premiumなのか? Office 365 Soloなのかなどについては、インストールされているプログラムの一覧から確認するのが簡単かと思われます。

Windows 10 の場合:

スタートボタン>設定>アプリ と開くと表示されています。

Windows 7などの場合:

スタート>コントロールパネル>プログラムと機能(あるいはプログラムのアンインストール) と開くと一覧が表示されます

 

2) バージョン情報を確認する

Wordでも、Excelでも構いません。Officeのアプリを起動します。
ファイル>アカウント と開くとバージョン情報が確認できます。

ただし、時々更新状況によっては、アプリごとに若干アプリのバージョンが変わることありますので、必要に応じてさらに詳細は、上記で言えば、”Excelのバージョン情報” といったところをクリックして確認します。

 

【 ブラウザのバージョンを確認する 】

Webページをご覧になる際に必要なブラウザ。Windows 10の場合には、Internet Explorer11の他に、Microsoft Edgeが導入されていますが、他にも、Google Chromeであったり、Firefoxであったりと、巷には様々なブラウザがあります。

1) Internet Explorerの場合:
ツール(右上の歯車のアイコン)>バージョン情報 とクリックします

2) Microsoft Edgeの場合:
設定(右上の…)>設定 とクリック。”このアプリについて” のところで確認できます

3) Google Chromeの場合:
Google Chromeの設定(右上の縦の…)>ヘルプ>Google Chromeについて とクリックします

4) Firefoxの場合:
右上の ”メニューを開きます”>?>Firefoxについて とクリックして確認します

5) Operaの場合:
左上の ”メニュー”タブ>Operaについて とクリックすれば表示されます

 

【 インターネットの利用環境 】

こればかりはどこと契約しているのか? しっかり自分で把握する必要があります。

  • 回線業者:NTT、KDDI、JcomなどのCATVなどなど
  • プロバイダー:OCN、Plala、Niftyなどなど

この情報は、PCからでは確認するのが非常に難しいです。

  • どんな機器が設置されているのか?
  • 契約タイプはどういいったものなのか?

事前に書類を整理して確認しておきましょう。

特にインターネットがつながらないといったトラブルの場合、PCだけの問題ではないケースも多々あります。

  • 普段から自宅にはどんな機器(商品名、メーカー名、型式名など)が設置されているのか?
  • また普段はランプ状態はどうなっているのが正常なのか?

こうしたことをしっかり把握して、現在の状態がどうなっているか?を伝えるとよりスムースに掲示板などで質問したりや回線業者のサポートに連絡してサポートを受けることが可能になります。

 

<参照>

プロバイダと回線事業者の違い|日本のインターネット事情をまるっと解説/インターネット光回線比較ナビ

Office 365 の更新とチャンネルの名称変更

今回は、法人向けに展開されている Office 365 について、今後の更新と、更新チャンネルについて整理してみました。

既にご存知のように、今年(2017年) 4月20日に発表されたように、Office 365 の今後の更新が、Windows 10 の更新モデル(年2回)に準拠する形で展開されるようになります。

さてこの新しい展開に基づいた最初の 半期チャンネル [ターゲット] が、2017年9月12日にリリースされる予定になっています。

ということで、今回は新しい展開を直前に控え、法人向けの今後の展開と、サポート期間についてご紹介いたします。

 

【 更新チャンネルの名称変更 】

これまでにも、更新プログラムがリリースされるにあたって、更新プログラムチャンネルという、オプションが用意されています。こちらは、法人ユーザー向け製品となる、Office 365 Pro Plus を対象としています。

現在のところ、

 

  1. Current Channel:現在のチャンネル
  2. Deferred Channel の最初のリリース:段階的提供チャンネル向けの最初のリリース
  3. Deferred Channel:段階的提供チャネル

となっています。

Office 365 ProPlus 更新プログラム チャネルの概要

詳細は上記サイトの中でも紹介されているように、更新プログラムが4か月ごとに段階的に適用されていくというものです。

今回こちらが、4月に発表されたように、Windows 10 の更新モデルに準拠することになることで、更新が年2回に変更され名称も変更されます。

 

Office 365 ProPlus 更新プログラムの管理に関する今後の変更の概要

  1. Monthly Channel:月次チャネル
  2. Semi-annual Channel (Targeted):半期チャネル (ターゲット)
  3. Semi-annual Channel :半期チャネル

上記にもあるようなイメージに変わっていくことになります。

なおこちらの設定は、インストールする際、Office展開ツールを利用して、configuration.xml ファイルの 更新チャンネルを指定してインストールしていきます。

他に、Office 2016 用グループポリシーの管理者用テンプレートでも可能です。

またOffice 365ポータルAdmin Centerから “ソフトウェアのダウンロード設定” に入って、設定を変更することで、ユーザーが直接ダウンロードしてインストールする際の更新チャンネルを事前に設定しておくことも可能です。

既定では、ユーザーが直接ダウンロードしてインストールすると、Current Channelよりも、4か月遅れて更新プログラムが提供される、Deferred Channel(現在)が適用されます。

今後は、Semi-annual Channel(半期チャネル)となります。

 

【 変更内容 】

もちろん変更内容は、名称変更だけではありません。

  1. 更新が年2回になる
  2. サポート期間が 18か月間になる

というのが大きな変更点です。

— 1) 更新が年2回になる

これまでの更新頻度が、年3回から、年2回になります。Current Channelと同じ、月次チャンネルで展開されているものは従来通り毎月更新にされていきます。

  • Current Channel/Monthly Channel[月次更新チャンネル]:毎月
  • First Release for Deferred Channel/Semi-annual Channel (Targeted):3月・9月
  • Deffered Channel/Semi-annual Channel[半期チャネル]:7月・1月

 

— 2) サポート期間が 18か月間になる

法人ユーザー向けのデフォルトの設定ともなっている Deffered Channel [段階的提供チャネル] (今後の、Semi-annual Channel[半期チャネル])で提供される製品のサポート期間が、12か月から、18か月に延長されます。(Office 365 ProPlus 更新モデルを参照してください)

・まず、半期チャンネル [ターゲット] に更新が提供されます。
・その後、4か月たつと、半期チャンネルに更新プログラムが適用されます。
そこからさらに、14か月間が更新プログラムのサポート期間になります。

2017年9月12日、この新しい制度による最初の半期チャネル [ターゲット] がリリースされます。ここで提供されたものは、2018年1月に、法人向けのデフォルト設定となっている半期チャンネルに展開されて、14か月サポート(2019年3月まで)されることになります。

2018年1月半期チャンネルに展開されると、今度は、2018年3月には、半期チャンネル [ターゲット] に次の更新が展開されます。
そして4か月後に、これがまた半期チャンネル展開されて、14か月のサポートが続く…この繰り返しになります。

 

【 Office Insider も一部名称が変更になる 】

なお、法人向けのものでも、Office Insider に参加されていらっしゃるかもしれませんので、追加で説明をしておきます。

Office Insider はもともと、個人ユーザーを対象としたプログラムですが、法人向け製品であっても参加することが可能です。

具体的な適用方法については、以前にも、パソコンのツボ本館にて取り上げていますので、そちらを参照してください。

法人向けOffice 365 で、Office Insider に参加する Part 2/パソコンのツボ 本館

さて、この Office Insider についても、同様に、一部名称が変更になります。現在のバージョンで確認する限りでは、Windows デスクトップ向け Office Insider のスロー/ファーストのレベル名の変更 のところで紹介されているような変更がまだ適用されていないようですが、こちらについては、今後のバージョンアップで更新されていくのでしょうね。

  • Insider Fast —> Insider Fast/Insiderファースト
  • Insider Slow —> Monthly Channel (Targeted)/月次チャンネル[ターゲット] 

 

さてさて、新たな展開を前に、これで少しは整理がついたかな?

 

<参照>

Office 365 ProPlus updates

Office 365 ProPlus に関する更新

Overview of the upcoming changes to Office 365 ProPlus update management

Office 365 ProPlus 更新プログラムの管理に関する今後の変更の概要

Office 365 ProPlus 更新プログラム チャネルの概要

Office 365 クライアントの変更管理

Office 365 クライアント更新プログラムのチャネル リリース

Windows デスクトップ向け Office Insider のスロー/ファーストのレベル名の変更

Changes to Slow/Fast level names for Office Insider for Windows desktop

Office に新機能が追加されるサブスクライバーって何?

ここ最近、パソコンのツボ 本館の方では、PowerPoint Designerのことや、3Dモデルへの対応のことについて取り上げましたが、毎回、こうしてOfficeに新しい機能が追加されると紹介してる中で、その対象ユーザーとして、指定されている “Office 365サブスクライバー” という文言。

例えば以下のところがその一例です。

PowerPoint デザイナーについて

では、サブスクライバーって何んでしょうか?

うちで使っているWordやExcelには、ちゃんと新機能が追加されるのでしょうか?

そう疑問に思われる方も多いかと思います。

今回は “Office 365サブスクライバー” について取り上げてみました。

 

— 多種多様なOffice 製品

現在日本で販売されている Office 製品には、大きく分けて、一般家庭向けと法人向けの製品があります。

一般家庭向け:Office Premium(プレインストール版)、Office 365 Solon など
法人向け製品:Office 365 Business、Office 365 Enterpriseなど

製品構成や特徴などの詳細は、”Office 365 で Office を最大限に活用する” のサイトでご確認ください。

法人向けには、中小企業から、教育機関、非営利団体(NPO)向けなどなど様々な形で提供されています。

本当に多種多様。製品の数が多くて、どれが?どれだかわからないぐらいですね。

 

— 買い切り版とは

問題をわかりやすくするために今回は一般家庭向けの製品でご説明しますが、一般家庭向けの製品においては、先ほどご紹介した、PCとセットで販売されている、従来で言うところのプレインストール版、Office Premiumシリーズ と、Office 365 Solo というサブスクリプション版があります。

これに加えさらに従来からあるような統合パッケージ版、いわゆる買い切り版というOfficeがあります。

これが、Office Professional2016Office Home and Business 2016Office Personal2016、Office Professional Academic 2016 といった製品になります。

Mac版で言えば、Office Home & Student 2016 for MacOffice Home & Business 2016 for Mac といった商品です。

忘れてましたが、Word 2016、Excel 2016、PowerPoint 2016、Access 2016 といった製品を単体でご購入になった場合(単体製品)には、こちらも買い切り版ということになります。

もちろん買い切り版の場合、新しい機能は追加されませんし、Office 2013 から、Office 2016 にバージョンアップするといった形でのバージョンアップ も行われませんが、セキュリティの更新プログラム製品のサポート期間は提供されます。

 

— 自分はサブスクライバー?

先ほどご説明した買い切り版以外の中で、Office 365 Solo については、いわゆる今回取り上げたサブスクリプション版ということになります。当然ながら、サブスクライバーということですね。

また、Office Premium は、その特徴として、常に最新のOfficeが利用可能ということもあり、Office 365 Solo を利用されている方同様、サブスクライバーということになります。

* ボリューム ライセンスで提供されるスイート製品の比較 のところでも説明されていますが、法人向けの製品で言えば、Office 365 ProPlusといった形で利用されているものはサブスクリプション版ですが、VL(ボリュームライセンス)版として提供されているもの(Office Professional Plus 2016、Office Standard 2016、Office Standard 2016 for Mac)は、買い切り版と同じ扱いになります。

 

— 新たに購入する場合には注意が必要

Office 製品の入っていないPCで、Office をご利用いただくために、新たに購入しようという場合には、こうした製品の違いについて注意しないと、Ver.**** からついているはずのあの機能がうちのPCにはない…

ということになるので、気を付けたいですね。

もちろん、買い切り版には、買い切り版のメリットもあります。その一番は、新たに追加料金が発生しないということ。

サブスクリプション版の場合には、月額・年額などご契約形態によって、課金が発生します。またOffice Premium の場合には、課金は発生しませんが、購入した時のPCでしか利用できないという制限があります。

最終的にはご自身での利用環境をよく検討してどちらを選択するか?ということになるわけですね。

 

— 非正規品にはご注意を

最後に、まだまだこの被害を被る方も多いので、ご紹介します。

国内外の大手の通販サイトを含む様々な通販サイトでは、当然ながらきちんとした正規版の製品も販売されていますが、それに混ざって、海外で販売されている日本ではライセンス認証できないものや、Office Premium など本来単体では販売できないものが、あたかも正規品かのように販売されていたりします。

もちろん取り締まりは行われていますが、”いたちごっこ” というのが現実で、なかなか根絶することはできません。

多くの場合、極端に安い料金で、複数台数で使えるなどのうたい文句で販売されていたりしますが、最初にインストールはできたけどその後、再インストールしてもライセンス認証ができなくなったなどといった話はたくさんあります。

手痛い授業料を払うことにならないためにも、こうしたものには安易に手を出さないようくれぐれもご注意ください。

 

— 補足

ちょうど現在、PowerPoint向けに、Presentation Translator という機能が提供されています。

PowerPoint でリアルタイムの字幕を 60 を超える言語で表示/Microsoft Community

こちらの機能のように、Add-in として提供されているもの、さらには、ストアなどからダウンロードして利用できる Officeアドインなどについては、Office 365 サブスクライバーという限定はありませんので、そのシステム要件を満たす Office 製品をご利用であれば、新機能として追加して利用することが可能です。

 

 

 

【参照】

Office 2016 for Office 365 の最新機能を入手できる時期
Office 365 と Office 2016 の違い
Office Premium搭載 PC
About PowerPoint Designer
PowerPoint デザイナーについて
Office 365 で Office を最大限に活用する
ボリューム ライセンスで提供されるスイート製品の比較
高額ソフトの購入、「買い切り」と「月額制」どっちを選ぶ? Office2016のライセンスについて考えてみた(笠原一輝)/engadget
非正規品の Office にご注意ください

Microsoft Office 365に関するよくあるお問い合わせ/DELL

Update と既知の問題、そして回避策

毎月日本時間で言うと第一水曜日、第二水曜日にそれぞれWindowsやOffice製品の定例のUpdateが実施されます。

このUpdate。問題なければそれに越したことはありませんが、必ずしもそうなるとも限らず、何かしら既知の問題を抱えていたりするケースがあります。

そうしたUpdateに伴う Office 製品の既知の問題をどこで確認したらいいのか?そして何かしら回避策などが紹介されているのか?

そんなサイトが以下のところになります。

Office の問題に関する修正プログラムと解決策

 

上記サイトには、Windows版、Mac版などの、Officeの各製品のUpdateなどに伴う既知の問題や回避策、今後の対応などについて紹介されています。

ちょうど、パソコンのツボ本館の方でも今回取り上げたOutlookに関する既知の問題や、その回避策、現在の状況などもこちらのサイト経由で確認することができます。

Update以降、あれができなくなった、エラーが表示されるようになった…などなど既に報告され、Microsoft側でも対応中だったり、すでに回避策が提示されているケースも多々あるかと思いますので、その場合には一度本サイトを参考にしてみてください。

また同サイトでは、Outlook.com や OneDrive といったサービスについての問題についても提示されています。

 

【参照】

Office の問題に関する修正プログラムと解決策