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サポート詐欺の被害が過去最高に! 

先日、朝日新聞のWebページでも「「サポート詐欺」にご注意 1月の特殊詐欺被害」(朝日新聞)な記事が出てましがが、”サポート詐欺”の被害、1月は特に多かったようです。

インターネットを利用してして、普通のWebページを見ているだけなのに、突然ウィルスに感染したというメッセージとともに、次々に警告の画面が出てきて、閉じようとしても閉じられない。そして専門のサポートに電話するようにと電話番号が表示されたりする….

ご経験のある方もいらっしゃるかもしれませんね。このブログでもたびたび取り上げております。

偽セキュリティ警告(サポート詐欺)の月間相談

本日、上記にもあるようにIPAでもその状況が公開されました。

例年であれば年末年始を過ぎると落ち着いてくるはずが、確かに今年は年明けの1月・2月になっても、普段以上にちょくちょく相談も多かったので何となく多いな?と思っていましたが….

朝日新聞のサイトで報じられていたのは、長野県警の発表によるものでしたが、それでも “5225万円” もの被害が出てるんですね。

【対処法】

こんな画面が出たりするとみなさん慌ててしまうようです。周りでこれだけ騒いでいるので、”詐欺” と頭の中でわかってても電話してしまったりしているケースもあるようです。

いろいろなところで対処法は紹介されていますが、一応こちらでもご紹介しておきましょう。

— まずが画面を消すこと:

1)画面が表示されたら、まずは画面を消しましょう! 警告音や、音声によるメッセージが出てくる場合には、音量を絞るなりしていったん音を消してしまいます。

2) 続いて画面を消します。マウスでは消すことはできませんので以下の順でキーボードからの操作を多ないます。

  • Altキー+F4 でブラウザを閉じてみる。Altキーをおしながら、F4キーを押すことでプログラムを終了します。”移動” するか?と表示されたら移動するをクリックします。
  • Ctrl+Alt+Del の3つのキーを押して、画面が変わったら、いったんサインアウトします。タスクマネージャーを起動して、プログラムを終了するという方法もありですが、タスクマネージャーを開いたところで、どこをクリックしてプログラムを閉じたらいいのかわからないケースがほとんどだと思いますので、いったんサインアウトするほうがいいでしょう
  • こういったキー操作が一切効かないケースも当然ながらあります。その場合には、電源ボタンの長押し(10秒ぐらい押し続けます)をして強制終了せざるを得ないでしょう

— この後が大事です:

こうしたサイトが一度表示されると、当然ながら、そのデータがPC内に閲覧データとして保存されています。
上記の方法で画面を強制終了しても、次回ブラウザを開いたりすると、Microsoft Edge の場合には、直前まで開いていたページを復元機能があったりするので、”ページの復元” というメッセージが右上に表示されますが、この段階でこれをクリックしてしまうと “閲覧履歴” として残っているデータを利用してまた同じ画面が表示されてしまいますので、絶対に復元をクリックしてはいけません。

そしてさらに閲覧履歴に残っているこうした詐欺サイトのデータにはプッシュ通知の機能が組み込まれていることが多いので、Windows の通知の機能が利用されて、同様の画面が、右下などにちょくちょく表示されるようになってしまいます。

なので、閲覧履歴などのデータはきっちり削除しておく必要があります。

— 閲覧データの削除:

1) Microsoft Edge の場合:

  • […]> 設定 > プライバシー、検索、サービス と開きます。
  • 「閲覧データをクリア」の、”今すぐ閲覧データをクリア” にある “クリアするデータの選択” をクリックします。
  • 時間の範囲を選択し、削除対象の項目にチェックを入れたのち、”今すぐクリア” をクリックします。

時間の範囲:適宜ということになりますが、表示されてどのぐらいたっているか?にもよりますが、過去1時間か? 過去24時間のいずれかでいいと思います。
削除対象のデータ:閲覧の履歴、Cookieおよびその他のサイトデータ、キャッシュされた画像とファイルは最低限チェックを入れます。
過去に閲覧したデータを履歴からたどって医療する…何て使い方をしていないのであればもこの際、パスワードやフォームなどのデータを除いてすべて削除して、余計なデータをクリアしてしまってもいいかもしれませんね。

2) Google Chrome の場合:

  • […]> 設定 > プライバシーとセキュリティ > 閲覧データの削除 と開きます。
  • 基本設定のところで、期間を選択し、さらに詳細設定を開いて、”キャッシュされた画像とファイル” にもチェックを入れてから “データを削除” をクリックします。

今年は2月に入っても普段以上にこうした相談が多いような気もしますので、くれぐれもご注意ください。

今後どうなるか?は何とも言えませんが、現段階でこうしたサポート詐欺の場合、画面が表示されても、さらに電話番号が表示されても、電話さえしなければこちらの情報は相手のは漏れませんので、慌てないで対処することが大切です。

<参照>

偽セキュリティ警告(サポート詐欺)の月間相談件数が過去最高に/IPA

Skype の無料通話が利用できない

Microsoft 365 Personal などのサブスクリプションを利用している方向けに提供されている 60分/月 の無料通話。無料で、通常の携帯や固定電話に電話ができるのって便利ですよね?

このサブスクライバー特典が利用できないというトラブルが昨年末からちょくちょく発生しています。
ちょくちょく” と書いたのは、いったん終息したんですが再度発生しているようなのでそうした表現なわけですが、Microsoft コミュニティを覗いていると数日前ぐらいから再度そうした投稿がみられるようです。

【年末から発生していたトラブル】

パソコンのツボ本館 でも、二度ほど取り上げました。

こちらはいったん、正常に戻っていますが再発しているようです。前回発生した時には私自身が使用している Microsoft 365 サブスクライバー特典もいつの間にか?無効になっていました。
年末に、Skype を使用して携帯の方と通話したときには、私の場合にはサブスクリプション以前から有料でも使用していたので、その残額がまだまだ残っているのでそちらで通話してたためか?全く気が付きませんでした。
その後、サブスクライバー特典が利用できないようになっていたことに気が付いて、Part 2 でご紹介した方法で、再度有効化。その後は現在も一部ではトラブルも発生しているようですが、私自身のアカウントは問題ないことを確認しています。
ただしこのトラブル、すべてのユーザーで発生しているものでもないので、わかりずらいところですよね? 自分だけのアカウントがおかしいのか? それとも他のユーザーでも発生しているものなのか? なかなか判断が難しいところです。

【サービス状態の確認】

さてそんな時には、まずはアカウントやサービスの正常性を確認する必要があります。 Microsoft 365 や、Skype のサービス状態は以下のサイトで確認が可能です。

トラブルかな?と思ったら、まずは上記のところでそのサービス状態を確認してみましょう!

【サブスクリプションの有効化】

前回の時も、また今回の時もそうですが、サブスクリプションが有効化されていないのかな?と思ったら、再度有効化の手続きを手動で行うのは、回避策として有効です。

https://www.skype.com/en/office/get-skype/

上記サイトにアクセスします。英語の画面しかないので表示は英語ですが、さほど難しい手続きではありませんので、ぜひお試しください。

まずはアクセスしてMicrosoftアカウントでサインインしていない場合には、サインインを要求されるので、サインインします。これで手動での有効化作業は完了。

これで Skype のマイアカウントの画面に入れば、きちんと追加されていることを確認できるかと思います。

急いで使用するものでなければ、サービスが復旧するまで待ってみるのもありなわけですが、それが特定のアカウントでのみしか発生していないトラブルのような場合には、必ずしもこうしたステータスのところでは、確認できるとも限りません。フィードバックするとか、Microsoftコミュニティなどで質問してみるなどしないと、トラブルかどうかの判断も難しいところです。

年末、そして今回と、まだ一部ユーザーでサブスクリプションがらみのトラブルが発生しているようなので、その場合には、手動での有効化をお試しください。

今月はこんなトラブルネタが多くて、いつになく記事を公開していますが、ここで紹介していない案件なども含め、パソコンのツボ本館もよろしくお願いいたします。

<参照>

SKYPE で Microsoft 365 サブスクライバー特典が更新されない
SKYPE で Microsoft 365 サブスクライバー特典が更新されない Part 2

Microsoft Edge で印刷ができない【まとめ】

パソコンのツボ本館の方では、先日来このトラブルで多数のアクセスをいただきました。トラブル自体はその後の Microsoft Edge の Update をもって解決にいたって、無事完了。こちらの別館でも、簡単にその対処法についてご紹介させていただきます。

Microsoft Edge で PDFなどを読み込んで印刷しようとしても反応しない
Microsoft Edge で PDFなどを読み込んで印刷しようとしても反応しない Part 2
Microsoft Edge の更新状況

【症状】

Microsft Edge で PDF ファイルを開いて印刷しようとすると、ぐるぐる待機中になって、印刷の画面にならない。

【経緯】

日本時間1月13日に Ver.109.0.1518.49 がリリースされてから PDF ファイルが印刷できない症状を確認。
その後、
Ver.109.0.1518.52
Ver.109.0.1518.55
とアップデートが続き、今度は、PDFだけじゃなく、普通にWebページを印刷しようとしても同様の症状が出るようになりました。
Ver.109.0.1518.55 になってからは、プリンター名に2バイト文字が入っていなければ、つまりは既存のプリンターの設定を開いて、”(ネットワーク)” とか、”(コピー1)” などの文字列を削除すれば通常通り印刷できるまでに回復。

そして昨日、
Ver.109.0.1518.61 
がリリースされ、特にプリンター名を変更しなくても従来通り印刷できるように回復に至りました。

【アップデート手順】

現在はトラブルは解消していますが、Update されないで使用していると印刷できない問題は解決しませんので、まだ印刷できないよ? という方は、以下の手順で更新し見てください。

  1. Microsoft Edge を起動
  2. 】> ヘルプとフィードバック > Microsoft Edge について とクリックします

“Microsoft Edgeについて” を開けば、自動的に更新のチェックが始まり、更新プログラムがあれば、Update が始まります。完了後、”再起動” ボタンが表示されたら、クリックして、Microsoft Edge を再起動して完了です。

Ver.109.0.1518.61 にバージョンアップできていれば、従来通り印刷できるようになっているはずです。

ということで、今回の顛末。こちらでも整理してみました。

<参照>

Microsoft Edge で PDFなどを読み込んで印刷しようとしても反応しない
Microsoft Edge で PDFなどを読み込んで印刷しようとしても反応しない Part 2
Microsoft Edge の更新状況

“自動保存” と “自動回復”

Microsoft の Office 製品には、データを自動的に保存してくれる仕組みも用意されています。これが ”自動保存” という機能になります。

ただしこの ”自動保存” が有効になるためにはいくつか条件があります。つまり基本的にデータが勝手に自動保存されることはないわけです。
そこでよく勘違いされるのが ”自動回復” という機能。 パソコンのツボ本館ではだいぶ前に一度取り上げましたが、今でもちょくちょくアクセスされる記事でもありましたので、今回別館の方で再び取り上げさせていただきました。

【自動回復とは?】

まずはすべての Office製品に搭載されている「自動回復」から確認していきます。

よくこの機能のことを “自動保存” と勘違いされている方もいらっしゃいますが、あくまでも “自動回復” なので、作業中などにトラブルになって、Word や Excel、PowerPoint などのデータを保存できないままに終了されてしまった際、再起動後、作業中だったファイルを復元・表示してくれるのがこの機能になります。

上記の画像は、PowerPoint の例ですが、ファイル>オプション とクリックして、”PowerPoint のオプション” ダイアログを開き、左ペインの “保存” をクリックすると表示されます。Word や Excel などでも同様です。
上記の画像にもありますが、10分毎など設定された時間に応じて自動的に “自動回復用データ” として保存してくれます。ただしこうして自動バックアップされる回復用のデータは増えすぎないようにするため、

  1. ファイルを手動で保存したとき
  2. [名前を付けて保存] を使用して、新しい名前を付けてファイルを保存したとき
  3. ファイルを閉じたとき
  4. Excelなどのアプリを終了したとき (ファイルを保存したかどうかは関係ありません)
  5. 現在のブックの自動保存を無効にしたとき
  6. [次の間隔で回復用データの自動保存を行う] チェック ボックスをオフして、自動バックアップ機能を無効にしたとき

に、ファイルが削除されます。

つまりいつまでも残っているものではありません。

【自動保存とは?】

では、”自動保存” とはどんな機能なのか?

上記の PowerPont のデータにもある 左上の “自動保存” がまさに該当します。Word や Excel にも同様に用意されています。

自動保存とは」にもありますが、これが利用できるようにするためには….

  1. Microsoft 365 のサブスクリプションがある
  2. OneDrive、OneDrive for Business、SharePoint Online といったクラウド上にデータが保存されている
  3. インターネットに接続されている

といった場合に利用できる機能になります。つまりは、自分のPC内に保存されるわけではありません。
また日本ではよくあるPCにプレインストールでついてくるプレインストール版の Office 製品。永続ライセンス版として販売されている Office Home & Business 2021 などの統合パッケージ版や、Word や Excel などの単体製品では利用できません。

さらにいくつかのケースで自動保存が利用できない場合もあります。以下がその一例になります。

  • ファイルが以前の形式になっている (.xls、.ppt、.doc など)。
  • ファイルがローカルの OneDrive フォルダーに置かれており、OneDrive の同期が停止している。
  • ファイルが以前のバージョンの OneDrive 同期アプリ によって同期されています。

せっかく何時間もかけて作成したデータであっても、自動保存が利用できていないデータについては、やはり豆に保存することが必要になりますのでくれぐれもご注意ください。

<参照>

自動保存とは
Microsoft 365 ファイルを回復する
Word のファイルとドキュメントを復元する
Excel の自動回復関数の説明
Office for Mac でファイルを回復する
Office 製品の自動保存と自動回復用データ

年末年始にかけて発生しているトラブル

2023年がスタートして、はや 6日。今回の年末年始もいろいろトラブルが発生していましたが、新年一発目は、パソコンのツボ本館で取り上げた現在発生中のトラブルについてご紹介させていただきます。

【PowerPoint】

まずは、PowerPoint から。Vimeo という動画サイトから、オンラインビデオを PowerPoint のスライドに挿入しようとするとエラーになるトラブル。

Vimeo から オンラインビデオを挿入しようとするとエラーになる【PowerPoint】

現在もまだ対応中です。

【Skype】

Microsoft 365 Personal などを利用の方向けに提供されているサブスクライバー特典の一つでもある Skype の 60分/月の無料通話特典。

SKYPE で Microsoft 365 サブスクライバー特典が更新されない
SKYPE で Microsoft 365 サブスクライバー特典が更新されない Part 2

2度にわたって取り上げました。Part 2 では、手動によるアクティブ化の方法についてもご紹介しています。
私もそうでしたが、これまで Microsoft 365 Personal などでサブスクリプションのご契約があった方の場合でも、そのサブスクライバー特典が表示されなくなっているケースもありますので、その場合にはアクティブ化を手動で行えば、すぐに利用が可能になります
急ぎでなければ修復されるまで待っていてもいいのですが、まだ時間がかかりそうです。

【iPhone】

パソコンではありませんが、「iPhone と TV をHDMIケーブルでつないでもAmazon Prime Video の音声が再生できない」というトラブルが発生しています。

iPhone と TV をHDMIケーブルでつないでもAmazon Prime Video の音声が再生できない

Amazon のデジタルデバイスフォーラムなどを見ると、かなり前から発生しているトラブルのようですが、いまだに解決には至っておりません。iOS 16 にアップグレードすると発生するトラブルのようです。

【Microsoft Edge】

Microsoft Edge には、Webサイトを画像としてキャプチャーする便利な機能がありますが、この機能において、一部サイトで不具合が発生します。
サイトのつくり(構造)などにもよるものと思われますが、背景画像が一部黒くなるため、せっかくキャプチャーしても、背景が黒くなるばかりか、ページによっては文字が読めなくなるようなところも出てきます。

Microsoft Edge で、Webキャプチャーすると背景が黒くなる

対応中の案件です。手元の環境で確認する限りでは、以前は Microsoft Edge の Insider 版 Canary Channel では発生していませんでしたが、それ以外の製品では発生中でした。
現在、やはり Insider版 Developer Channel の製品では Update がかかって改善したようです。通常版ではまだ改善には至っておりません。
またこちらは、Mac 版 の Microsoft Edge でも同様です。

今回ご紹介したトラブル、今後もその経緯については、パソコンのツボ本館にて取り上げていきたいと思いますので、その後の経過については、時々本館の方を覗いてみてください。

2023年も、パソコンに役立つ情報、トラブルの現状や、その解決策など様々な情報をご紹介してまいりたいと思いますので、パソコンのツボ、本館・別館 ともよろしくお願いいたします。

<参照>

Vimeo から オンラインビデオを挿入しようとするとエラーになる【PowerPoint】
SKYPE で Microsoft 365 サブスクライバー特典が更新されない
SKYPE で Microsoft 365 サブスクライバー特典が更新されない Part 2
iPhone と TV をHDMIケーブルでつないでもAmazon Prime Video の音声が再生できない
Microsoft Edge で、Webキャプチャーすると背景が黒くなる

“インクジェットはがき” にも対応したコンビニのマルチコピー機

年賀状シーズン真っただ中?というより、もうほぼ終盤でしょうね。昨年、以下のような記事をご紹介しました。

コンビニのマルチコピー機での年賀状印刷にはご注意を!

そして先日、yhさんより「セブンイレブンの新しいマルチコピー機はインクジェットハガキにも対応しているとのことらしいです。(インクジェット光沢写真用はがきは非対称)」といったコメントを頂きました。

ということで早速1年ぶりに確認してみました。

コンビニのコピー機も日々進化してますね。上記はセブンイレブンのマルチコピー機ですが、現在のマルチコピー機は、インクジェットはがきでもOKになったようです。

郵便局(日本郵便)が展開している “はがきデザインキット2023” だと、セブンイレブンのマルチコピー機プリントにも対応していますから、持ち込みで手持ちの “インクジェットはがき” が使えるようになったのは非常に便利ですよね?

yhさん、情報ありがとうございました。

<参照>

はがきデザインキット2023
コンビニプリントについて/はがきデザインキット

迷惑メールかどうかを判断する

これから年末年始にかけては普段以上に迷惑メールが増える季節です。

メールソフトを開くと、「【重要】お支払方法に問題があり、プライム得点をご利用いただけない状態です。」とか、「【重要なお知らせ】お客様のお支払方法が承認されません」なんてタイトルのメール。そんなメールが来ると、Amazonを使っていない人ならともかく、Amazonを普段から利用されている人だったりすると “はっ?” と思って慌ててクリックしてしまう…

そんなこともあるんでしょうね。まさにそれがこうした迷惑メールを送ってくる輩の狙いなわけです。
そんなメールって、この時期になると誰にでも来たりする可能性があるわけです。特別あなたにだけ多いっていうわけでもありません。うちの場合には上記の画像にもあるように、サーバー側で、迷惑メールの判別されているものについては、メッセージンタイトルに「****SPAM*****」なんていう文言がついてきますし、また パソコンのツボ本館でもご紹介した Thunderbird だったりすると、迷惑メール判定には学習機能が働いて、繰り返し使えば使うほど、その自動判定の精度も上がって迷惑メールについては、とりあえず迷惑メールフォルダに移してくれるので、助かってます。

【どこで判断するか?】

Amazon に限ったことではなく、銀行やクレジットカード関連の金融機関、大手ショッピングサイトなど様々な有名企業を騙ったフィッシングメールは、後を絶ちません。

Amazonでも、その Web サイトでも呼びかけをしてますし、総務省から委託を受けている日本データ通信協会などでは、情報提供を呼び掛けたりもしています。IPAでも、「メールの見かけ上の送信元情報を安易に信じないで!」と注意を促したりしています。

こうした迷惑メールを見ていると、

  • 発信元が明らかに怪しいメール
  • 文面の日本語が明らかにおかしなメール
  • 文中のリンク先が怪しいメール

さまざまです。手の込んだものだと、メッセージヘッダーを確認したりする必要もありますが、今回は文中のリンク先から判断する方法についてご紹介します。

— 文中のリンク先にマウスをポイントしてみる:

これはクリックではなく、あくまでも “ポイント” するだけです。マウスの矢印(マウスポインタ)をリンク先に乗せるだけでクリックまではしません。こうすると、そのリンク先のアドレスが表示されます。ソフトによって、ポップアップで表示されたり、ステータスバーに表示されたりとまちまちではありますが、ほとんどの場合、表示されます。

当然ながら、通常クリックしなければリンク先に接続されることもありません。
例えば上記の Thunderbird の例でいうと、Amazon を騙ったフィッシングメールですが、差出人は何となくありそうなメールアドレスに偽装されていますが、メッセージ内のリンクにマウスをポイントすると表示されるアドレス(Thunderbird の場合には、画面左下のステータスバーに表示されます)のアドレスが明らかにインチキだということがわかりますね。

— 送信者名で単純に判別できる例:

次の例は、もっと単純で送信者名で明らかにわかる例です。

送信者名や、リンク先のアドレスに国名を示す “cn” の文字がみられますね。これは、”cn” なので、”中国” を意味してます。そんなところから、日本語で来るわけないの一目瞭然です。

【なぜ迷惑メールが届くのか?】

これは自分だけでは防ぎきれないこともあれば、注意していれば防げるものもあります。

  • インターネットの掲示板などに自分のメールアドレスを登録してしまった
  • オンラインショッピングを利用している など

様々なところでメールは普段から利用されていると思います。そうしたところから情報が漏れていたり、企業などからメールアドレスが漏洩したり、さらにはあなたのメールアドレスを知っている人のPCがウィルスに感染して情報が洩れているなどなど自分の努力だけでは防ぎきれない部分も多々あります。

でもどんな形にせよ、メールアドレスといった情報が洩れしまう危険性は “0(ゼロ)” ではないわけです。これは、パソコンに限らず、スマホでも同様ですし、最近ではスマホを狙ったものも多々あったりします。

現在もまだまだ減らない Emotet の被害なんかもそうですよね? 結果的には取引先だったり、子会社だったりセキュリティが今一ついきわたらなそうなところから感染し、情報が漏洩しウィルスに感染。そして最終的に、その親会社や病院などにたどり着いて被害が大きくなる。元をただせば子会社で働いているアルバイトの人のメールだったりするケースもあります。
よく、自分のPCなんてウィルスに感染しても、盗まれるような銀行口座の情報なんてないし困らない…という人もいますが、その人の利用しているメールから搾取されたアドレス情報をもとに、過去にやり取りしていた企業や、取引先、友人に迷惑メールが発信されて、被害が広がっていくわけです。別にあなたのファイルを凍結して身代金を受け取れなくてもいいわけです。

今回は、フィッシングメールについて取り上げてみましたが、もっとも、Amazonにしても、PayPay にしても使っていなかったら当然おかしいわけです。クレジットカード会社などからも同様にこうしたフィッシングメールが届くことも多いのですが、持ってもいないカード会社からくるものについては明白ですよね?

この程度のフィッシングメールが、実は大半だったりします。メッセージヘッダーまでチェックしないとわからないものも中にはありますが、結構単純なものも多いのが現実です。ちょっと気を付ければ防げるものですよね?

こうしたメールは、フィッシングメールといって、リンクをクリックさせて、あたかも Amazon や PayPay 銀行か?と思わせるように似せたサイトに誘導し、ユーザー名やパスワードを入力させて、こうした情報を盗む目的のものです。

いくつか確認したところでは、パスワードを入れるとエラーになって、何度もパスワードを入れさせて、その人の使用しているパスワードのパターンを入手しているといった例もありました。

こうしてちょっと注意すれば防げるものが大半だったりするので、是非ともこうしたメールが届いた折には慌てずに対処してください。

<参照>

Amazon.co.jpからのご連絡
迷惑メール相談センター/一般財団法人日本データ通信協会
メールの見かけ上の送信元情報を安易に信じないで!/IPA
迷惑メール対策/総務省
もっとも簡単に説明!迷惑メールが殺到する2つの大きな原因
Emotet とは? 脅威の内容や対策方法を解説

“Doing More With Less”

「Doing more with less」

これは、先日 2022年11月16日(水)に東京の渋谷にあるセルリアンタワー東急ホテルで開催された 「Empowering Japan’s Future」の Key Note のなかで、Microsoft の CEO サティア・ナデラ氏が触れていた Microsoft の提唱するDX推進戦略ともいえるキーワードです。

このキーワードは、これよりちょっと前に実施された「Microsoft Ignite」の中でも様々な形で紹介されておりました。

「Do more with less」

様々なメディアでも取り上げられているこのキーワード。Microsoft Ignite の Key Note 中では、「より少ない資源や時間を使い、より多くのことに取り組めるようにする」として使われていました。

【久々のリアルイベント】

コロナ禍になってから、こうしたイベントに参加することもなかったので、久々のリアルイベント。

会場には、300名の招待された方々が参加。私は、Microsoft MVP としてご招待いただいたので参加したわけですが、私以外にもMVPは約60名ほど参加されていたようです。

ちらほらお話したり、挨拶したりしてましたが、MVP どうしであっても、コミュニティイベントがすっかりオンラインが主になった今日。こうしてリアルイベントで顔を突き合わせて会うことも、ほんと久しぶりなわけです。

サラリーマン時代は、Meeting ビジネスに携わっていたので、face to face の価値を訴え続けていたわけですが、やはりああして顔を見て話しができるのはいいもんです。

【取りこぼしのないDX戦略に期待】

さて最近メディアでも取り上げられることが多くなってきたこの「DX戦略」という言葉。検索すれば、山ほどでてくるし、これを説明しているサイトもたくさんあるので詳細はそちらに任せますが、でもそのどれもが、企業だったり、開発者だったりと、それに取り組む企業の話や、開発環境など開発者向けのお話が主。

でもその先にあるのは、実は “私たちの生活” だったりするんですよね?

DX戦略とは何か。戦略の立て方や推進のポイントを解説」でも、”一般的に、DXとは、IT技術の浸透により人々の生活を良い状況へと変化させるという意味を持ちます“とあります。もちろん一方では、”ビジネスにおけるDX推進の目的は、「IT技術を導入しビジネスモデルや社風を変革し、市場での優位性を確立する」ことです” とあるように、ビジネスにおけるDXの推進は企業にとっても “市場での優位性を確立する” 一つの手段でもあるわけです。

— Do more with less の後に続くキーワードは?

Key Note を聞きつつ、仕事柄、”Do more with less” の後にどんなワードが来るんだろうか?と考えてました。
日々仕事を通じて、PCやスマホなどのデジタルデバイスの操作に四苦八苦している人や、デジタル化された様々なシステムに悪戦苦闘しているユーザーの姿を直面している立場からすると、やはりそれにより確立されたシステム、あるいはサービスは、すべてのコンシューマーを、誰一人取りこぼすことなく導いてくれるシステムであってもらいたい…

そんな意味で、”Doing more with less the digital divide” なんじゃないかな?なんて考えてました。

DX 戦略とは、結局その先には、私たちの生活があるわけですから、そこは絶対忘れないでもらいたい。単なる企業の売り上げを伸ばす戦略であったり、業務を効率的にこなすすべにとどまってほしくない。

売って終わり、作って終わりじゃない。使われてこそのシステムであってもらいたい。

そうした意味でも、取りこぼしのないDX社会を実現してもらいたいから、”Doing more with less the digital divide“。

もちろん “Do more with less” にはそうした意味も含まれているんですよね?

<参照>

Do more with less (より少ないリソースでより多くを): デジタルに基づく強力な体制で未来を切り開くお客様の事例
マイクロソフトのテクノロジで実現する「Do more with less」: Microsoft Ignite Japan Keynote
マイクロソフト 会長 兼 CEO サティア ナデラ 来日、「Do more with less (より少ないリソースでより多くのことを実現)」を提唱
知的生産性の方程式「Do more with less」――時短への誓い8カ条/IT media
DX戦略とは何か。戦略の立て方や推進のポイントを解説/Docomo Business

サポート詐欺や、ワンクリック詐欺にと注意ください

世間では、年賀状の発売もスタートし、街のいろどりもクリスマス、そして年末年始モードに着々と向かいつつあります。

そうした中で増えてくるのが、「サポート詐欺」とか、「ワンクリック詐欺」。この手の詐欺は、こうした世間のあわただしくもまた楽しいイベントが続くような時期になると不思議にいつも以上に増えてきたりします。

  • インターネットでWebサイトを見ていて、画面上のリンクを何気なくクリックしたら突然トロイの木馬に感染したという画面が表示されて消すこともできなくなってしまった
  • 至急、Microsoft のサポートに電話するようにと 050-*****-****** という番号が表示された
  • 成人向けサイトを見ていたら、クリックした覚えもないのに、突然「ご入会ありがとうございます」という画面になって、法外な料金を要求する画面が現れた

こうした事例は後を絶ちません。残念ながら、こうした画面が表示されて動顛してわけのわからぬままに電話して、脅迫されてしまうケースや、片言の日本語を話す外国の人の指示に従って遠隔操作のアプリをダウンロードして、PCを乗っ取られてしまうケースは多発しています。

そしてこうした被害は、PCのみに限らず、スマホでも被害が増えています。そんな事例を紹介している動画なども多数あります。

だまされません!ワンクリック請求/かなチャンTV(神奈川県公式)

また「ビデオライブラリー/公益財団法人 警察協会」にも、サイバー犯罪を含む様々な犯罪を紹介したドラマ仕立てのビデオが公開されています。

いつなんどき、そんなシーンに直面するか?わかりませんが、慌てずに対処すれば防げるものですので、くれぐれもご注意ください。

<参照>

マイクロソフトのサポートを装った詐欺にご注意ください/Microsoft Security Response Center
マイクロソフトのサポートを装った詐欺にご注意ください
ワンクリック詐欺に注意/総務省
ワンクリック詐欺とは?事例や対処法をわかりやすく解説/トレンドマイクロ
ビデオライブラリー/公益財団法人 警察協会

日本の年賀状って、たった +7円 で海外にも送れる

今年も11月1日、郵便局で年賀状の発売がスタートしました。そしてそれにともない、パソコンのツボ本館でも紹介しましたが、今年も “はがきデザインキット2023” のサイトがオープン。日本の年末年始の風物詩ともいえる “年賀状” のシーズンが到来しました。

さてその詳細については、パソコンのツボ本館「“はがきデザインキット2023” サービス開始!」でご確認いただくとして、別館では「知る」のところにあった海外宛ての年賀状について取り上げてみました。

【海外にも送れる日本の年賀状】

当然 “はがき” なわけですから旅先から絵葉書を送るがごとく送れるはずなわけではあるので何も不思議なことではないのですが、年賀状を海外に送る…そんな発想が頭にありませんでした。

日本郵便のWebサイトには、

  • 海外への宛名の書き方
  • 外国語でのあいさつ(便利な文例集)
  • 外国語で送るビジネス年賀状
  • 海外年賀の疑問

といった項目にわたって、その手順が紹介されています。文例には、英語、中国語、韓国語が対応しております。

グリーティングカードといえば、年賀状の前にクリスマスというイベントもありますから、クリスマスカードを海外に送ったというご経験の方はいらっしゃるかもしれませんが、海外に在住のお知り合いの方へ あるいは 日本大好きな外国人のお友達へ、今年は一味違った日本の年末年始の風物詩ともいえる年賀状を送ってみるのもいいですね。

ただし海外の場合には当然ながら年賀状なんてものもないので、1月1日に配達してくれるわけでもありません。通常のはがき扱いになるので、日本郵便の国際郵便ページにある “お届け日数表” を目安に出す必要がありますのでご注意ください。 標準日数ですが、東京から送った場合、北米・ヨーロッパあたりだと、だいたい8日前後のようです。

<参照>

海外年賀/郵便年賀.jp
 はじめよう!!海外へのグリーティングカード
お届け日数表(通常郵便物:航空便)/日本郵便