

「Doing more with less」
これは、先日 2022年11月16日(水)に東京の渋谷にあるセルリアンタワー東急ホテルで開催された 「Empowering Japan’s Future」の Key Note のなかで、Microsoft の CEO サティア・ナデラ氏が触れていた Microsoft の提唱するDX推進戦略ともいえるキーワードです。
このキーワードは、これよりちょっと前に実施された「Microsoft Ignite」の中でも様々な形で紹介されておりました。
「Do more with less」
様々なメディアでも取り上げられているこのキーワード。Microsoft Ignite の Key Note 中では、「より少ない資源や時間を使い、より多くのことに取り組めるようにする」として使われていました。
【久々のリアルイベント】
コロナ禍になってから、こうしたイベントに参加することもなかったので、久々のリアルイベント。
会場には、300名の招待された方々が参加。私は、Microsoft MVP としてご招待いただいたので参加したわけですが、私以外にもMVPは約60名ほど参加されていたようです。
ちらほらお話したり、挨拶したりしてましたが、MVP どうしであっても、コミュニティイベントがすっかりオンラインが主になった今日。こうしてリアルイベントで顔を突き合わせて会うことも、ほんと久しぶりなわけです。
サラリーマン時代は、Meeting ビジネスに携わっていたので、face to face の価値を訴え続けていたわけですが、やはりああして顔を見て話しができるのはいいもんです。
【取りこぼしのないDX戦略に期待】
さて最近メディアでも取り上げられることが多くなってきたこの「DX戦略」という言葉。検索すれば、山ほどでてくるし、これを説明しているサイトもたくさんあるので詳細はそちらに任せますが、でもそのどれもが、企業だったり、開発者だったりと、それに取り組む企業の話や、開発環境など開発者向けのお話が主。
でもその先にあるのは、実は “私たちの生活” だったりするんですよね?
「DX戦略とは何か。戦略の立て方や推進のポイントを解説」でも、”一般的に、DXとは、IT技術の浸透により人々の生活を良い状況へと変化させるという意味を持ちます“とあります。もちろん一方では、”ビジネスにおけるDX推進の目的は、「IT技術を導入しビジネスモデルや社風を変革し、市場での優位性を確立する」ことです” とあるように、ビジネスにおけるDXの推進は企業にとっても “市場での優位性を確立する” 一つの手段でもあるわけです。
— Do more with less の後に続くキーワードは?
Key Note を聞きつつ、仕事柄、”Do more with less” の後にどんなワードが来るんだろうか?と考えてました。
日々仕事を通じて、PCやスマホなどのデジタルデバイスの操作に四苦八苦している人や、デジタル化された様々なシステムに悪戦苦闘しているユーザーの姿を直面している立場からすると、やはりそれにより確立されたシステム、あるいはサービスは、すべてのコンシューマーを、誰一人取りこぼすことなく導いてくれるシステムであってもらいたい…
そんな意味で、”Doing more with less the digital divide” なんじゃないかな?なんて考えてました。
DX 戦略とは、結局その先には、私たちの生活があるわけですから、そこは絶対忘れないでもらいたい。単なる企業の売り上げを伸ばす戦略であったり、業務を効率的にこなすすべにとどまってほしくない。
売って終わり、作って終わりじゃない。使われてこそのシステムであってもらいたい。
そうした意味でも、取りこぼしのないDX社会を実現してもらいたいから、”Doing more with less the digital divide“。
もちろん “Do more with less” にはそうした意味も含まれているんですよね?
<参照>
・Do more with less (より少ないリソースでより多くを): デジタルに基づく強力な体制で未来を切り開くお客様の事例
・マイクロソフトのテクノロジで実現する「Do more with less」: Microsoft Ignite Japan Keynote
・マイクロソフト 会長 兼 CEO サティア ナデラ 来日、「Do more with less (より少ないリソースでより多くのことを実現)」を提唱
・知的生産性の方程式「Do more with less」――時短への誓い8カ条/IT media
・DX戦略とは何か。戦略の立て方や推進のポイントを解説/Docomo Business