その昔、Office の各製品には年度の表示もあったので、どのバージョン? というのが比較的わかりやすかったんですが、現在は年度表示がなくなって、バージョンやビルド番号でその製品を見ることに変わってきたため、その正確な製品名がわかりずらくなっています。
でも決して正規の製品名がなくなったわけではありません。というのも、以下にもあるようなサポート情報を提示するには、対象製品をはっきり提示するためにもその正規の製品名が必要になるからです。


【製品名の移り変わり】
私が初めて Microsoft の Office 製品に触れたのは、Word 5.0、Excel 4.0 と、製品名の後ろにバージョンナンバーが付いた形で、製品名となっていました。
その後、統合パッケージ製品となってとなって販売されるようになり、Office 95/97/98のように西暦の下二桁が製品名につくようになり、Office2000/2002(XP)/2003/2007/2010/2013/2016/2019/2021と西暦四桁が製品名につくようになりました。
そして、Office 2013 がでたあとには、”Office 365” というサブスクリプション形式の Office が登場。その後 Microsoft 365 となって今日に至っています。
–単体製品の名称:
統合パッケージ版はそんな形で推移してきましたが、Office を構成する各単体製品も似たような形で、その製品名が推移してきています。
例、Word の場合:
Word 5.0 → Word95/97/98 → Word 2000/2002/2003/2007/2010/2013/2016/2019/2021
となっています。
–サブスクリプション製品の名称:
さて永続ライセンス版などの場合にはこれでいいわけですが、Microsoft 365 などのように今でいう “サブスクリプション” という形で提供されている製品 の場合はどうなんでしょう?
サブスクリプションでの提供が開始された当初からすると製品名も変わりました。
Office 365 Personal → Microsoft 365 Personal
のように、”Office~” から、”Microsoft ~” に変わっています。
最初にご紹介した2枚目の画像にもありますが、Microsoft 365 に搭載されている “Word” の場合、”Word for Microsoft 365“ あるいは ”Word for Microsoft 365 for Mac” のようになっています。決して、”Word 365” とかじゃないわけですね。
昨今使われているバージョンやビルド番号だと、その製品の違いってわかりずらいのでどうしても年度表示などの数字で見がちですが、決して、正式には、”Word 365” ではないわけです。
もちろん “Word for Microsoft 365” なんて長くなるとどうしても面倒ですよね? そんな時には、”Word 365″ だとか、”Microsoft 365 の Word” といった形で省略してしまうんでしょうね….
でもこうして省略して使用する中でも、きちんと “正式名称” は別であることはしっかり把握しておく必要はあるわけですね。
<参照>
・ご利用中の Office 製品を確認するには/楽しもう Office
・Improve accessibility with the Accessibility Checker
・使用している Office のバージョンを確認する方法