”Windows as a Service” っていう言葉。最近では耳にする機会が減りましたが、Windows 10 が登場した当時は、いろんなところで言われていました。
しかしみなさん、これの意味って分かっていらっしゃいましたか?
もちろん、IT関係者は、詳細はともかく、どんなものかはなんとなくわかっていたと思いますが、一般のコンシューマーにとっては、”Windows as a Service“(サービスとしての Windows)と言われてもピンとこない人の方が多かったんじゃないでしょうか?
Windows 7 や Windows 8.1 の様に、固定ライフサイクルポリシーが適用されている製品には、サポート期限が決まっています。Windows 8.1 も、2023年にはサポート終了を迎えます。
これに対して、モダンライフサイクルポリシーが適用されている Windows 10 については、サポート期限が決まっていません。
正確に言えば、年2回リリースされる各ビルドには18か月というサポート期限がありますが、基本的に自動でUpdateしていて、常に最新の状態で使用している場合には、常にサポート中…ということになります。
そして Microsoft の方で、Windows 10 は終了しますから、次の製品を購入してくださいね?というようなことにならない限り、永遠に この Windows 10 のサービスが継続されていくわけです。
PC自体がスペック的にもう追いつけなくなるなど物理的な限界が来ない限り、Windows 10 が無料で継続して利用できる… それが、Windows as as Service ってわけです。
【Office 365 も同じ】
こうした発想は、Windows 10 だけに限ったことではありません。Office 365 も同様です。サブスクリプションサービスとして展開されている Office 365 の製品は、毎月、あるいは毎年契約を更新さえしていれば、常に最新の状態として利用ができます。そしてサービスの終了はありません。
Office 2016 とか、Office 2019 といった統合パッケージには、固定ライフサイクルポリシーが適用されているので、今年の10月にサポートが終了する Office 2010 同様に決まったサポート期限があります。
これまでの、Windows や Office 製品の様に、メインストリーム5年。延長ストリーム5年という 10年という長いスパンで製品を見ていたものから、常に更新されて最新のサービスを提供していく… こういう体制に変わったっていうことなんですが、Windows 7のサポート終了は、今更ながら、この違いをしっかり感じる機会になりました。
<参照>
・サービスとしての Windows の概要
・サービスとしての Windows のクイック ガイド
・Windows 10 のサービスとサポートの更新 (2018 年 9 月 6日)
・Windows 10 クライアントおよび Windows Server 半期チャネル ライフサイクル ポリシーの更新プログラム (2018 年 2 月 1日)
・Windows ライフサイクルのファクト シート
・モダン ライフサイクル ポリシー
・固定ライフサイクル ポリシー