パソコンのツボ本館では何度も取り上げていますこのトラブル。
その要因は、”Rapport” というセキュリティソフトです。
正式な名称は、”IBM Trusteer Rapport” といって、三菱UFJ銀行や、みずほ銀行などの大手金融機関や、信用金庫などなどかなり多くの金融関連機関で導入が推奨されているインターネットバンキング専用のウィルス対策ソフトです。
【なぜ?】
IBMなんていう大手のメーカーのものなのになぜ?と思われる方も多いのですが、この “Rapport” が対応できるブラウザが、なかなか Widnows の更新に追いつきません。
Windows 10 が更新すれば、標準搭載ブラウザでもある Microsoft Edge もバージョンが上がっていきます。
例えば、
2017年10月配信 Fall Creators Update Ver.1709 —-> Ver.16.**
2018年05月配信 April 2018 Update Ver.1803 —-> Ver.17.**
となっていますが、現在、Rapport が対応しているのは、Ver.15 まで。Ver.16 以上に更新されると今回のように、Microsoft Edge が全く起動しない、あるいは起動してもすぐに終了してしまうといった症状になります。
【対策は?】
唯一の対策は、IBMが、最新の Microsoft Edge に対応してくれるようにすることなのですが、それが追い付いていない現状では、選択肢としては…
1) Internet Explorer 11 を利用する
2) Google Chrome(Ver.65以前) や Firefox(Ver.59以前)を使用する
3) Rapport を削除して、Microsoft Edge を利用する
そんなところになります。
これまでも、結構あったんですが、Windows Update をしてから、Microsoft Edge が起動しなくなった… そんな場合には、この “Rapport” が導入されていないか? ぜひ確認してみてください。
仮に Windows 10 のバージョンが、Ver.1709 以降の場合、Microsoft Edge は、Ver.16。April 2018 Update が当たって、Ver.1803 になると、Ver.17 になるので、これが入っている以上、Rappot 側が対応してくれない以上、Microsoft Edge を削除して入れなおしたとしても、起動してくれません。
<参照>
・サイバー犯罪詐欺防止ソリューション/IBM Security Trusteer
・EdgeHTML 16 ブラウザの対応状況について
・Microsoft Edge が起動しない
・Which browsers and operating systems are supported by Trusteer Rapport?